神田真澄の氣ままな話 in 明光武道 深雪館

明光武道 深雪館 道場主のブログ

鎮坐瞑想7 〜統合医療の観点から〜

一月も下旬に入り、本格的に仕事も入った方も多いのでは。

今日は、今年から始めてほしい瞑想について。

まずは、最近よく耳にする統合医療と瞑想についてのお話から。

 

以下、抜粋

統合医療の観点から、瞑想には次のような人々には一定の効果があることが示されています。

がんの症状および副作用の緩和
高血圧の改善
うつ・不安・疼痛軽減
更年期障害の症状改善
反対に、次のような効果は示されておりません。

禁煙効果
ADHDへの有効性
なお、瞑想の有効性についてはアメリカの国立補完統合衛生センター (NCCIH) がウェブサイト上に最新のエビデンスをまとめて掲載しています。ちなみに日本でも、厚生労働省統合医療」に係る情報発信等推進事業に基づいた「統合医療」情報発信サイトというウェブサイトで瞑想に関する情報が公開されています。

 

まとめサイトなので、そのメカニズムについてはご自身で上のサイトにアクセスするといいでしょう。何でももらうのではなく、自分で調べる習慣をつけることが重要です。

 

このブログでは、瞑想について

心身一如の考えから、瞑想経験のない方でも

わかりやすいように、できるだけ専門的な用語を避けてシンプルな要点を伝えてきましたし、それを目的として書いてることもあります。

 

いつも抜粋文を掲載してるのは、あくまでも科学的エビデンスもあることを示しながら、本来瞑想はどういうものかを伝えていけたらと、東洋、日本の伝統メソッドの有用さ・意義深さを改めて見直してほしいと思っています。

 

ということで、今年も瞑想について

日本の古からの氣の考え、氣の武道・明光武道の観点から、シンプルなわかりやすいお話しをしていければと思っています。

本年もよろしくお願いいたします。

 

今日はこの辺で。

 

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写真は弟子たちとの鎮坐瞑想。

主神・神素盞嗚大神(カムスサノオノオオカミ)の御神体の御前にて。

 

食制整体研究所だより3 〜七草粥〜

日本には、一月七日になると七草粥を食する伝統的な慣習があります。

 

色々な説があるので、その一つとして読んでほしいのが、デトックスする、つまり腸のリセットとしての慣習です。

 

年末年始の暴飲暴食や、贅沢な食事が続いて

内臓は疲労困憊している状態です。

そこで、内臓を休める意味で七草粥を食する習慣ができたとの一説です。

 

現代の人たちは、未だにフォイト栄養学の洗脳から覚めあらず、カロリー主体に食を摂ってるのが望ましく思ってるようですが、いい加減に氣づかないといけないですね。

栄養学という、食品学に近い考え、医療や食料関係の企業や権威だけが得するこの考え。

ちょっと勉強すれば、なぜこの医療や栄養が整ってるにも関わらず、ガンをはじめ生活習慣病などの病は減るどころか増え続けているのでしょう?難しく考えるのではなく、シンプルな単純なことです。上の理由が主因の一つですね。

 

突き詰めると、カロリー摂取で考える前に、

そもそもその食料はそれに見合う栄養素が存在してるのか、栄養学以外の添加物等の処理はカラダのどこが行うのか?その消化エネルギーは?突っ込めば、いかに現代人が自分で考えずに、医者や御用学者への依存、テレビやインターネットの情報だけを信じ込んで、生活してるのがみえてきます。

 

また、それぞれのテーマで話ししていきますが、話戻して

そういう意味でも、現代人は栄養低い、高カロリーの添加物まみれ食を摂り過ぎてすね。

それを処理するためのエネルギーを消費するから、老けるし、すぐ病になりやすく、疲れやすく、カラダが冷えて不調だらけとなるのです。

それでなくとも、仕事でバリバリエネルギーを使わないといえないのに、これでは本末転倒です。

 

七草粥は内臓を休める日。エネルギーを蓄える。

ここから、皆さんも食べない健康メソッドを見直すべきかもしれませんね。

断食が静かなブームなのは、なぜか。

まずは自分で考えて、調べてみましょう。

 

また次回のブログでその秘密を書いていきますね。

 

今日はこの辺で。

 

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玄米七草粥

日本拳法回顧録9 〜天王山の三段戦〜

前回の続きから。

 

受験生にとっての天王山である夏休みを、拳法修行に打ち込んだ私は、当時としてはこれまでで一番充実した練習ができたと実感がありました。それゆえ勝利の確信ともいえる自信がみなぎってたのです。

 

ただ、挑戦するのは実質日本一となる高校生三段の取得。そこは緊張しないとは言えません。

毎日イメージトレーニングで勝利をビジョンに持ち、練習をやり切る毎日を継続してきました。

ちなみに、ロッキーのテーマがモチベーションの一つだった私は、ロッキーからロッキー4までの音楽をオリジナルに燃える曲順に作って、かけまくってました笑。

 

そうして、試合一週間前を迎えます。

絶好調だった私は、最終週の練習でも、本取り模擬試合でも勝ちを収めます。

ただ、調子がよすぎたのか、試練なのか、またもや最期の自由組手(スパーリング)で怪我を負ってしまいます。今度は利き足の大腿部を相手は膝蹴りが事故的に入ってしまい、腫れ上がってしまったのです。

またか!

頭の中を嫌な予感が巡ります。

私の得意技は、右突き(右ストレート)と両足の蹴り技(直蹴りや回し蹴り)だったので、これは羽をもがれたように感じたのでした。

 

ても、今回は落ち着いてました。

これもまた一興。やるだけやったから、とことんやりましょうってね!

家に伝わる独特の代替療法の湿布を使い、患部を急激に治療しました。

 

そして、迎えた試合当日。

痛みは消えてはなかったですが、さらには青く腫れてもきましたが、それ以上に心が燃えてたので、アドレナリンよろしく痛みは氣にしなかったです。

朝の儀式的な瞑想をして、試合会場へ重い防具をさげて向かいます。

 

試合会場は、日本拳法会全体の昇段試合なので、下は中高生から上は社会人一般まで様々な人たちがごった返しで、貼り出されてある自分の目指す段の試合表を見て、自分の名前や対戦相手の予想をチェックしてます。

 

私も例に漏れずに、チェックしにいくと、どうやら相手は、高校生、大学生、社会人とどの人たちも当たる可能性のある順番。なんか不利とかとも思わず、高校の集大成として相応しいやん!と思って、試合準備を始めます。

 

開会式が始まり、各段の試合がそれぞれのコートで開始します。

 

というのも元々、日本拳法は最初の当時はリングの上で一試合ずつ試合が開催されてました。会員人口が増えて、試合会場は試合コートがたくさん取れる大きい体育館へと変わっていきます。私の時代は、前半は体育館のフローリングの上で試合が開催されてました。その硬いフローリングの上に、投げつけられたり、寝技の攻防をするわけで、試合後は打ち身、青タン、生傷だらけでしたね笑。

現在は、設備も進み、安全志向も考慮されて畳上やウレタン畳などの試合コートで開催されるようになりました。

私が18歳から出場した全日本選手権などは、元々その仕様でしたが、その他の大会の全試合でそのコート仕様で開催されるようになったのは、私が拳法を引退する少し前くらいからだった思います。

 

話戻って、私はウォーミングアップからゲンを担いで、仕上げていきます。

そして、試合進行をチェックしながら防具を装着して、試合の順番を待ちます。

心臓の鼓動が聞こえてきながら、自分が勝つイメージのみを想って、試合場を見つめます。

 

そして、いよいよ呼び出し。

氣合い一番、試合に臨みます。

続く〜笑

 

今日はこの辺で。

 

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写真は上段回し蹴り(面蹴り)が極まったシーン。俺の得意技の一つでした。

 

 

 

鎮坐瞑想その6 〜脳の可逆性〜

今日は瞑想のおはなしで。

 

まずはエビデンスの記事抜粋から。

 

近年、脳科学の分野では、人間の脳は何歳になっても変化していくことが知られるようになってきました。これを脳の可塑性といいます。
例えば、先ほどのブルワーの文献では、瞑想経験者は、後帯状皮質と背側前帯状皮質または背外側前頭前野の連携が強化されていることが指摘されています3)。
またフォックスらのメタ分析でも、瞑想によって、8つの脳の領域において、統計的に有意な構造変化をもたらされることが分かっています4)。そして、この8つの領域には、感情や思考の調整、記憶、身体感覚などの働きを担う脳部位が含まれています。

Brewer,et al.「Meditation experience is associated with differences in default mode network activity and connectivity」Proceedings of the National Academy of Sciences,2011より

 

 

今回の記事は、脳の可逆性についてでしたが、

関連するところで肉体的な若返り、つまりアンチエイジングの観点からも瞑想は研究されています。アメリアンチエイジング医学会では、瞑想を実践してる人群と、していない人群に分けて比較実験を実施しています。

それぞれの検査から2年瞑想を続けた人群は、していない人群より5歳若い結果が出て、さらには5年瞑想を続けた人群は、10歳若い事が報告されている。これは東洋医学の心身一如からも考えることができる。

 

瞑想について、このようなエビデンスや効果などは副次的な要素に過ぎません。根本は氣・エネルギーの考えとして、自身の根源的な力の底上げする、高めるメソッドなのです。当道場ではその観点から指導しています。

理論も大事ですが、まずはなによりも実感することが肝要です。

正しく瞑想を始めてみませんか。

 

今日はこの辺で。

 

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写真はミニ瞑想会。

運動と免疫 〜海馬への刺激〜

軽い運動で記憶力アップ 筑波大が実験

 

わずか10分間の軽い運動で記憶をつかさどる脳の海馬が刺激され、直後の記憶力が高まることを明らかにしたと、1日までに筑波大の研究チームが米科学誌に発表した。征矢英昭教授は「ヨガや太極拳といった手軽な運動で効果を得られる。認知症などの患者や高齢者、子供の記憶能力維持や改善に役立てたい」と話す。

20代の健康な男女36人に、10分間ペダルをこぐ極めて軽い運動をした直後に、食べ物や植物などが写った画像を600枚ほど見てもらい、どの程度正確に記憶できるかを調べた。

運動直後の人は、運動をしなかった人と比較すると画像のより細かいところまで正確に覚えられることが分かった。

運動直後の脳の透視画像では、画像の細かい違いなど似ているようで異なる記憶を区別する「海馬歯状回」周辺が特に活発になり、頻繁に情報のやりとりをしていた。征矢教授は「動物実験では軽い運動が記憶に良いと分かっていたが、人でも証明できた」と話している。

2018年10月1日 日本経済新聞より抜粋

 

私もよく征矢教授の実験の話はよく取り上げますが、運動と脳の関係については、エビデンスとしてもたくさん挙げられます。

身体に負担のない運動、ゆっくり実践する運動の継続、習慣は免疫を高める必須条件です。

 

食の情報が多い昨今、まだまだ運動の重要さは、どうしてもマラソンやジムワークなどの激しい系が頭に浮かんでしまうゆえに、なかなか浸透していません。

でも、免疫学の世界的権威である安保医学博士も主張する、身体に負担のない運動の継続は、免疫を高める、自然治癒力を高める秘訣なのです。

まずは、どのような運動が続けられるか。

それは次回にしましょう。

と言う前に、ご自身で調べてみましょう!

下の写真の拙著も参考にしてみては笑。

 

今日はこの辺で。

 

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写真は拙著「立つだけ!医者いらずの太もも力」。氣の考えから、運動・瞑想・食事の三分野について、どの世代でも、誰でもわかりやすく実践できるよう、平易な文章で表すのを約束で書き下ろしました。実践健康本です。

日本拳法回顧録8 〜記録で高校日本一へ〜

今日は久しぶりに日本拳法の話をしましょう。

 

前回の全国高校選手権から、大会で優勝できんのやったら、日本一の記録を作って、実質日本一になったら〜と氣合い一番、その偉業へチャレンジした話です。

青春編クライマックスです笑。

 

全国高校選手権も終わり、夏を迎えてからは高校三年生ですので、受験勉強に励みます。

といきたかったのですが、どうにも納得できない私は、高校日本一の夢に再チャレンジすることを決心します。

それは、当時の日本拳法史上では、歴代にも数えるほどしかいない、高校生でありながら最高位の三段を取得することです。

もちろん、全国高校選手権当時は三段の高校生はおらず、最高位は二段(私も当時は二段で出場)でした。最近こそ、システムも変わり高校三段も昔よりは増えたようですが、それでも少なく、私の時代では高校生は二段が最高位で、それでも充分大学から推薦がくるほどの腕前だったのです。高校で三段などはまず無理でしたし、数少ない三段は歴代高校チャンプや、有名選手が多かったのまた頷けます。

つまり、高校生で三段取得することは、当時の高校拳法界では実質日本一(世界一)になるということ。

全国高校選手権をケガで棒に振った私は、これしかないと、その栄誉ある高校三段取得に向けて、高校最後の夏、そして高校拳法生活の集大成として、チャレンジを決意したのでした。

 

そこから毎日、ロッキーのテーマですわ笑。

高校クラブ所属でなく、道場通いの私は、他道場に出稽古に行ったり、毎日できるだけ練習の機会を増やしながら稽古に励みます。

進学校だった北野高校(全国偏差値三位)の友人たちが受験勉強の天王山である夏休みを勉強三昧で過ごしてる間、私は拳法三昧で過ごしたのが、今でもある意味いい思い出に残ってます。もちろん勉強もしましたよ、ちょっとだけ笑。

だから、今でも高校生活に悔いはないですし、あの頃諦めて受験勉強だけに力集中しなくて、キチンと納得いく青春時代を送れて本当によかったと思ってます。それが今の生業である武道家としての私にも繋がってますし。

 

さて、話戻ってなぜ高校で三段取得するのは大変なのかを少し話しましょう。

日本拳法は、実戦総合格闘技です。さらには10kg近い防具・日本の武士の鎧のような防具をつけて、総合ルールで実際に殴り合いする、激しい実戦武道・格闘技なのです。

故に、普通の体力ではもたない。

なにせ三段戦は、連続で三人に勝ち続けないと三段取得とならないのです。

一試合三分だった当時、この異常に重い防具で全身駆使しながら戦い続けるのは、高校生にはまだ体力的にも、技術的にも難しいと言わざるを得ないほど、厳しい道だったのです。

それ故に、歴代高校三段は数えるほど、というかほとんど当時はいなかったのが実際です。

いわば、三段とった者は天才と言われていいほどの逸材といえたでしょう。だから、各大学から推薦の嵐となるのです。冗談抜きに、それほど大変な偉業だったことを伝えておきたいと思います。別に、値打ちつけてるわけでなく、他の高校三段の天才たちの誇りのためにも、熱く語っておきたく思います。

 

そして、その試合は九月に開催されます。

それに向けて努力の日々が続くのでした。

続く〜笑。

 

今日はこの辺で。

 

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写真は、日本拳法の技の一つ・首投げから極めに繋げるシーン。

日本拳法には、突き(パンチ)・蹴り(キック)・投げ・関節技、踏み(サッカーボールキック)などの極め技がある総合格闘技。実戦で行うので、リアルな戦い(喧嘩ファイト)となる。理屈捏ねてる世界とは違うんですわ笑。それだけ実戦性が高いことから自衛隊徒手格闘技や警察の逮捕術の原型となったのは有名ですし、有名ファイターも多いのは納得されるところと思います。