神田真澄の氣ままな話 in 明光武道 深雪館

明光武道 深雪館 道場主のブログ

運動と免疫の関係 〜ソノ一〜

以前掲載された運動についての新聞記事です。

一部改訂して載せますね。

 


今回のテーマは「運動」について、
”免疫との関係”をお話したいと思います。

1回目の”氣について考える”の
メールマガジンでは
「氣」をメインテーマに、武道や、
古の日本の観点から、少しだけ瞑想の
分野を絡めてお話をしました。

2回目はその「瞑想」をメインテーマに、
様々なエビデンスから瞑想の
メソッドとしての可能性を絡めながら、
本質である瞑想の核の部分をお話しました。

毎回限られた文字数なので、
なかなか各テーマについては、
全てを網羅し
お話しすることは到底難しく、
できうる範囲で分野別に順々に
回を追ってお話していければと思います。


では今回のテーマの「運動」について
お話ししていきましょう。

”運動と免疫の関係”について、
このメールマガジンの読者の皆さんなら
既に様々な情報を
ご存知の方も多いかと思います。

最近では”マイオカイン”という
筋肉から分泌されるホルモンについても
記憶に新しいですね。

ただ運動といっても、
一概に全ての運動が”健康にいい”
とは限りません。

勘違いな運動への認識から、
健康とは逆に
身体を害することにもなり得るので、
このメールマガジンでは、
あくまでも”健康”を主眼にした
”身体に負担のない”、
”誰もが習慣化できる”運動について
お話したいと思います。


そこで今回の記事では、大きく
2つのカテゴリーに分けてお話します。

1)運動と体温と免疫の関係 ~筋肉と体温~
2)汗をかくことで毒素を排出する ~ゆっくり運動のメカニズム~

それぞれについてお話しましょう。


1)運動と体温と免疫の関係 ~筋肉と体温~

まずはじめに、「免疫力」とは何か。

もうメルマガ読者の皆さんなら
ご存知とは思いますが、
毎回誰もが安易にわかるよう
書きたく思ってますので、
敢えて簡単に説明すると
「病気にならないように身体を守ったり、
たとえ病気になっても快復できる力」
のことを総じて”免疫力”と言います。


もう少し、詳しく書くと免疫力は、
元来アメーバのような細胞であり、
体内に侵入した異物や
ウィルスなどの侵入者を、
動き回って捕食処理していたのです。

その、動くため、
そして処理するためには、
エネルギーが必要で、
だから人間は
病気になった際に発熱するのは、
この免疫細胞が活発に働けるように
最適な状況をつくるためなのです。

このように免疫力を普段から、
働きやすく高めておくことによって、
あらゆる病気から自分を守り、
健康的な身体を維持することができるのです。

つまり免疫力が活動しやすいためには、
高い体温(温度)が必要であり、
これは恒温動物の
高度な仕組みを働かせて
健康を保つ大事な要因なのです。

では体温がどのくらいの高さがいいのか。

それは深部体温(体内・内臓温度)が
37度以上(最適37.2度)の時が
免疫力は一番活性化します。

いわゆる表皮体温(体温計など)で
言うと36~37(36.5)度が
理想とされてます。

赤ちゃんの体温が高い意味がわかりますね。

ちなみにがん細胞は
39度以上で死滅しますし、
逆に35度未満で増殖します。

つまり免疫は低い体温では働きが弱い
ということです。

体温が高いことで、
病気知らずの身体を持つことができ、
低い体温であると(34度以下)
あらゆる病気になりやすい危険に
晒されていると言えるでしょう。

そういう観点からも、
現在の子どもの低体温化は
問題視すべきことですし、
成人でも特に甘いもの好きなどの
食生活が乱れている現代人
(特に女性に多い)の慢性的な
低体温化は近年非常に多く見られます。

体温は1度下がると
30%免疫力がダウンすると言われ、
1度上がると500%(5倍)
アップするとも言われています。

(数値は諸説ありますので、平均値的に載せてます)

自ら見直したいですね。


それでは体温を高く保つためには
何が必要なのか。

それは”運動”による発熱、
つまり
”筋肉”が重要となってくるのです。

つまり、
免疫の働きを活発にするための
エネルギー生成と
体温を高く保つためには
筋肉が必要となるのです。

筋肉量が多ければ体温も高い状態に
保て、エネルギーをすぐに
産出することができます。

これが風邪など
病気になると発熱するのは、
免疫力をより活発に働かせるためなのです。


人には元々、基礎代謝といった
内臓や呼吸筋などから、
36度程度の体温は維持できます。

ですが、例えば仕事などストレスから
交感神経が異常緊張し、
血管が収縮することで血流量が落ち、
結果体温が低くなることで、
免疫が落ちることは多々みられます。

そういう状態を避けるためにも、
普段から運動で筋肉量を増やし、
発熱を増やすことで
体温を上げる状態を予備しておく
ことが重要なのです。

そうすることで、
少々のストレス等からくる
交感神経の異常緊張状態でも、
免疫力を落とさずに健康を維持
することが可能となるのです。


さてここで注意です。
運動がいいからと、
また体温が高いのならと勘違いして、
過度な運動し過ぎると、
これは逆に身体を害します。

一つは活性酸素の過剰発生です。
皆さんもご存知の通り
これは自らの身体を
老化させることになります。

もう一つが、
体温が高くなり過ぎる
(41度以上)ことです。

これは、エネルギーを作る
細胞小器官”ミトコンドリア”が
高温下では活動できなくなって、
呼吸酵素であるチトクロームという
物質を細胞質へ放出してしまい、
その細胞を死滅させてしまいます。

激しい運動、
例えば皆さんが運動と言えば
連想しやすいマラソンなどで、
急に倒れる現象は
これが原因の一つです。

最初にいった、
身体に負担がかかる運動は、
帰って免疫力を下げます。

先ほどの交感神経を異常緊張させる
ことにも繋がりますし、
活性酸素などの話からも
わかっていただけるでしょう。

私もアスリート(格闘家)時代は、
健康というよりは訓練の意味で、
激しい運動を習慣として
行ってきましたが、
この記事で書いている
健康をテーマとして行う運動に
ついては異なるものです。

ここでは身体に負担のない、
そして効率の良い運動を提唱します。

したがって、
ラソンやジムマシーンなどを使用して、
安易にあまり意味のない筋肉量を増やしたり、
自分を追い込む過度な運動などは推奨しません。

後で説明しますが、
激しい運動で作る筋肉は、
免疫に非常に関係の深い

大事なミトコンドリアが多く存在する
筋肉ではないのです。

皆さんの周辺で、
ジム通いの人やムッキムキマッチョな方が、
意外にすぐ風邪をひいたり、
身体が弱かったり、
シワだらけで老けてたりしませんか。

一時のマスコミなどに流されて、
今だけの美を求めたり
実は身体に無理ある運動をするのは、
考え直すべき運動かと思います。

そこで、
どのような運動法がいいのか。
ということで
次の項目に移っていきたいと思います。

 

次に続く。

そして実際にやってみたい方は道場に来られるか、下の講演会に来られては!

 

○2020年12月5日(土)

NPO法人薬害研究センター主催ミニ勉強会

明光武道深雪館 神田真澄先生の
健康になるための「氣」と「運動」のお話
                   
毎回大好評頂いております
明光武道 深雪館主宰神田真澄先生の
メソッドをお伝えしているセミナー。

毎回、「氣」「運動」「正食」について
それぞれ貴重なお話をお聞きしていますが、
今回は、コロナ禍で
運動不足になった方も多いと思いますので、
「氣」と「運動」両方について
お話いただきます。

氣とは何でしょう?
明光武道では・・・
「氣とは、万物の根源であり、また人が与えられ持った根源的な力・生命エネルギーである。氣の源は、大宇宙であり、この地球の大自然である。そしてその生成化育の力こそが氣の源である」・・・と考えます。

氣の武道・明光武道は、
その大自然の氣を取り次ぐ、
人と大自然をつなぐ、
医食農武同根の武道です。

また、
健康といえばまず頭に浮かぶのが
「食」ですが、
同じく重要な要素が
「運動」であることは
まだまだ周知されておらず、
わかってはいても
中々習慣化できないのが現状です。

そこで神田先生が提唱されているのが、
カラダに負担なく、
でも効果が高いゆっくりとした運動・・・
“第2の心臓”と云われる‘太もも’、
下半身中心で行う「太もも運動」です。

‘太もも’を使うことによって、
心臓に負担なく
カラダ中に血液を循環させることができる
超健康運動法です。

今回はなんとその2つのメソッドを
ダイジェストで教えていただきます。

健康になりたい。
健康でありたい方は
ぜひ学びに来てください!

このセミナーは
「氣」「運動」について教えていただく、
実践体験型のセミナーです。

この機会に多くの方のご参加を
お待ちしております。

講師:神田真澄先生
(明光武道 深雪館主宰  食制体型研究所 主幹
Qigong Fitness Studio 総師範 Sanda Club Mz 代表師範)

日時:12月5日(土)
   14:00〜16:00の予定

場所:NPO法人薬害研究センター
   東京都台東区台東4-17-1偕楽ビル301
   03-6806-0879

参加費:2,000円

定員:40名

申込み:NPO法人薬害研究センターまで
ホームページよりお申込みください!
https://yakugaikenkyu.com/event.html

 

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瞑想について 〜その2〜

前回の続きです。

 

これはあるマガジンに掲載したものですが、そこからさらに加筆、改訂してますので、既に読んだことある方ももう一度読む価値はあるでしょう。

 

どうぞこの文章を通して、本質を取り違いすることなく、欲など捉われることなく、正しく本質を掴んで、自分で何かを変えていくキッカケとしてもらったら嬉しい限りです。

それでは後編転載です。

 

 

〜転載記事〜
改めて、瞑想を実践する上で、
必ず守っていただきたい事項(ルール)を
書きます。 

まず禅病(氣功では偏差、ヨーガではクンダリーニ症候群ともいう)について
少しお話ししておきたいのです。

瞑想を実践するにあたり、
正しく学んでもないのに
勝手な解釈からアレンジしたり、
欲望をひたすら求めて行う
(その成果に囚われて実践する)ことや、
そこからメソッドを理解した風に勝手に思い込み、または慢心した状態となると、
本人は気づかずに
禅病を起こすことがしばしば見られます。

これをキチンと注意事項として指導する
団体や坐禅会などは殆どと言っていいほど
存在しないのが現状です。

ですが、これは学ぶ上で、
そして実践する上で、
しっかりと心に留めてもらいたい
重要事項なのです。

現代では瞑想をメソッド化した
マインドフルネス瞑想はじめ
様々な瞑想が今は存在します。
トランス状態をわざと作って行う
瞑想などなど。

どれが優劣あるなどの批判はしませんが、
必ず瞑想の基本ルールを守った上で、
行ってもらいたく思います。

意外と鈍感な方は
結構何をやってもどうもならなかったり
平気な方もいますが、
稀に敏感な方や神経質な方などが
間違った方法で実践してしまうと、
氣が上に滞ってしまい
偏差(禅病)を起こして、
その氣の偏った状態から来る、
心のひどい不安定な状態や、心身一如の意から
身体自体の体調を崩してしまう方など、
リアルにいます。

ただ、これが禅病になってるとは
中々本人は気づかないことが多いですし、
その本人は認めようともしないのです。
何ならそこから慢心して
俺は凄いと思い込んでいたりする場合もあります。
といって、
殆どの団体でこの状態を
正せるところもないのが現状です。

実際に私の生徒で、
以前某団体の瞑想スタジオに通ってた方は、
その禅病の症状を起こして
体調を崩したことから、
ご自身でそれを認識して
指導者へ相談したところ、
その指導者は
「大丈夫、大丈夫、そのまま放っておけば戻るよ」との答えで、
何もされずに放置されたと。

これを聞いた時は呆れ返りましたが、
瞑想を伝える現状は
意外にこれがリアルな状態です。
その方は、当道場へ来られてから
氣を下に降ろして改善し、
今は元気に過ごしておられます。

取り違いして欲しくないのは、
変に怖がらせているのではなく、
瞑想をご自身のライフスタイルにして
実践していきたいのなら、
きちんとその瞑想の意義や
ルールを守ってくださいねと言う
シンプルなことだけなのです。

でも世の中には、
つい合理的にアレンジをしたり、
限られた科学の範囲で解釈しようとして
体系を変更してしまい
結果重視で実践したりすると、
こういうことを起こしがちです。

そのような努力について
全面否定はしませんが、
危険も知ってもらいたいですし、
その上で責任持って実践してねって話です。

これはプロとして
何十年と指導してきた立場から、
大事な注意として伝えています。

偏差の状態になると、
なかなか元の(健常な)状態に
戻せる指導者は、
先も言ったように
現在ではあまりいないでしょう。

瞑想は、現代ではメソッド化して、
科学されてるのもあって身近に感じ、
誰でも簡単に行えると思いガチですし、
それは間違いではありませんが、
本来実践する際は
個々によっては瞑想の方法を変える
(立って行う、運動と瞑想の同時メソッド:站椿功・武禅についてはまたの機会に)など、
きちんとした指導が必要です。

自分ができたから(できてるつもりかも)
他人も大丈夫とは単純には言えないのです。
私は万人の方に瞑想を
実践してもらいたく思っているが故に、
正しく実践して!と言いたいのです。


ここまで書いたので、
実証も兼ね某団体の
一例(本当にあった裏話)を
挙げておきましょう。

私が明光武道の源流となる
意拳を修行中時代のことです。
道場で、
この偏差の状態の方々を実際に観て、
呆れるというか、
ある意味では恐怖をも感じて、
教訓にも良い経験・勉強に
なったものです。w

例えば、偏差を起こしている本人は
普通に振舞ってる
(自分が禅病とは思ってなく、より優れてると)つもりなんですが、
明らかに異様な怪しい状態で、
練習中に急に奇声をあげたり、
挙動不審で何かに怯えたり、
敏感というよりは
何かに囚われているような感じでと、
正直気っ色悪かったです。w

これは○野流という団体
(あるバレリーナが気功の団体を立ち上げ、飛んだり摩訶不思議な力にフォーカスを当て、それを気功と称した宗教団体のような気功団体)のことで、
実際にその偏差の人から聞くと、
そこの指導員が生徒を飛ばすということを
最高の状態としてるので、
生徒が飛ばない時などは
指導員から往復ビンタを喰らいながら、
力を抜いてなど言われて
グニャグニャの状態で、
飛んだら上達した的なことで
褒められるのだそうです。

気を上(頭)に上げた状態を
意図的に保たせる、
だからエネルギーの状態上、
気が上部に停滞しているから、
簡単に何をされても
飛んでしまうといった現象が起こる、
これを摩訶不思議的に
”売り”にしていた団体です。

そんなことを続けていると、
敏感でない人でも
偏差を起こしてしまいます。

単純に氣が上に滞った状態、
例えば緊張してる状態を
”上がってる”と昔から言いますが、
その状態でずっと日常居たら、
頭おかしくなりそうですよね?w。

そういった偏差になった人たちが、
私が修行当時の道場へ駆け込み寺の如く
何人もいたのです。
私が覚えてるだけでも
当時軽く10数人以上は、
程度の差はあれ見られましたね。

ほんま狐でもついてるのでは?
と思うくらい、目はイってるし、
奇声を挙げてクルクルと自ら回り続けたり、
四つん這いになって這ったりと
ホンマ動物園かと思うくらいでしたw。

先ほどの古の神道で話すならば、
悪いエネルギー(邪霊や動物霊)と
自我(副守護神)が
繋がってしまった状態ですね。
氣をつけないといけないことです。

裏話はこれくらいにして、
氣を学ぶ、瞑想を実践する上で、
そのメソッドの本質を
しっかりと理解した上で、
正しく学び実践してもらいたいと
思うばかりです。


では再度”直観力”に話を戻して、
まとめの話をしたいと思います。

先ほど紹介しましたが、
日本で古来より
”肚でものを考える”と言う
言葉があります。

これは脳でいう、
大脳新皮質のみで考えるのではなく、
大脳辺縁系を中心とした連携で
本質を捉え考える、

つまり頭で理屈的に考えるのではなく、
経験を基に直感
(アイデア・イメージ)を立てて、
まさに”直観的”に本質を捉える方が
結果的には正解が多いとの、
言い伝えです。

瞑想は、
脳の整理術や活性術というよりも
(それはあくまで副次的効果であって)、
肚の直接鍛錬法であり
心(脳幹)のエクササイズであると
言えるでしょう。

少なくとも当道場の瞑想で
核としているのは、肚の鍛錬、
つまり臍下丹田の直接的な鍛錬を
主としています。


瞑想の意義については間違いないよう、
何度でも同じ文言を繰り返します! 
瞑想は、自分を見つめ直すこと。

立ち止まって、
自分自身を観る時間を持つことです。
そんなに突っ走って生き急がずに、
一度立ち止まってみることです。

本当の自分は、
何ができて何ができないのか。
人に良くみて欲しい承認欲求から
無理して、自分を実力以上に
過大化していないですか。

自分は本当は何がしたくて、
実際は今何をしているのか。
そして人生のどこに立ってるのか。

間違ったことは意地張らず、
素直に改めて(自我・副守の改心)、
正しい道を選べているか。

そしてこれからどう生きていくのか、
生きていくべきなのか。

全ては自分の中に答えはあります。

自分自身で心と向き合い、
答えを出していくしかないのです。
本当はわかっているのかもしれません。
ただそれを自我が邪魔しているから、
観えないだけなのかもです。

それは日本古来の氣の考えであり、
そして、
人と大自然・大宇宙とがつながる
大事な時間なのです。

日本人には、古より
大自然・大宇宙を、神として畏敬し、
またその下で
宇宙・森羅万象の法則に則り
大自然と共存し、
秩序を守り
力強く生きていた背景があります。

つまり現代の怪しい
既成宗教の考えとは全く異なり、
仏教伝来以前の古から
国教であった古の神道
大自然・大宇宙の摂理であり、
日本では古来より素直に
その恩恵への感謝と祈願の意から
手を合わせ、
神に祈る姿があったのです。

これは神、すなわち
大宇宙、大自然と繋がる時間であり、
究極の瞑想の時間ともいえるでしょう。

武道の極も
”神人合一(天人一致)”なのです。   

その元で、自分と向き合い、
そして見直し、
そして閃き(内流が入り)、
開眼(直観で本質を認知)していく。

それが
いろいろな意図的行為により
”科学”という宗教が、
この誰もが持っていた
”氣の考え”や”瞑想”の時間から
遠ざけさせてきた歴史的背景があります。

そうしてこれらは
今では専門分野の人
(坊主や各マスターら)がする
ものとさえ認識されていることに、
大和民族、日本人としても
寂しさを感じざるを得ません。

日々内省し、自らを正し、
そして自分自身を知り、
自分軸(肚)を確立して生きていく。

何が起ころうとも腹帯を締めて
ドシっと構えて前に進む。

その日々の力が
身近なソサイエティ、国、
そして地球の一つの力と大きくなり、
時代が前に進んでいく。

私が伝えたい氣の武道や瞑想は、
上に書いたことが
重要な意義と確信しています。

少なくとも、
当道場で伝えている
明光武道式の瞑想である
”鎮坐”はそれを核として行うのです。

その過程を経て、
得られる副次的な結果
(以前の投稿を読んでください)を
目的にするのではないのです。

自我、我欲を強く持して行う
瞑想などの行為は、
必ずや慢心や固執心に
囚われてしまうことで、
最初はよい状態と思っていても、
いずれ自ら地の底に
落ちていってしまいます。

まずは何事にもとらわれないで、
あるがままに座るのです。

だから、
こうなるとかこうしなさいとかの
余計な導きは必要ありません。
答えは自分の中にあるのだから。

自分自身と向き合い、見つめ直す。
シンプルにそれが瞑想です。

そうして培った”直観力”
(肚で捉える)で、
表面的なもの(既成概念)ではなく、
物事の本質を把握して、
人生を力強く
前に進んでいただければと思います。

今回は瞑想の力について、
直観力から核の部分と注意点を
簡略にまとめてお話ししました。

いつもながらですが、
乱文をご容赦くださいね。
この記事が何かのお役に立ててれば
嬉しい限りです。

 

今日はこの辺で。

 

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武禅 (武想) の極は神人合一。

 

 

瞑想について

今日は、以前に他社に掲載した記事を転載します。

瞑想を通して、自分を見つめ直すキッカケとして

何かを掴んでいただけたら嬉しい限りです。

 

これからの時代は、もう何かに依存して正してもらうのではなく、自ら氣づき、見直し、自分で正していく、自らが強くならないといけない、生き抜いていく時代です。それはココロもカラダも然り。

瞑想はその大きな助力となるでしょう。

 

 

〜転載記事一部〜

今回のテーマ”直観力”について
お話ししていきましょう。

瞑想について、
基礎的なことは以前(第2稿)の
メールマガジンでも
お話ししたかと思います。

今回は瞑想でお話ししたい広い内容から、
「直感と直観力」について、
それに付随した内容とともに
進めていきたいと思います。

まず、「直感」と「直観」について
お話ししましょう。

読者の皆さんは
意外にこの言葉を混同して
普段は使用していると思います。
無意識的に使い分けていた方も
いるかもしれませんが。

改めて、この違いが分かりますか?

広辞苑にはこのように書かれています。

・直感
〔勘などの働きによって〕物事をただちに心にとらえること。瞬間的に感じとること。
・直観
一般に、判断・推理などの思惟作用の結果ではなく、精神が対象を直接に知的に把握する作用。


なんだか難しいこと書いてますね。
もう少しわかりやすい言葉で
書いてみますと

・直感
感覚的に物事を瞬時に感じ取ること。(インスピレーション)
・直観
過去の経験に基づいて、直接的に対象やその本質を捉える即時的な認識能力。(第六感)


これだとなんとなく理解できそうですね。
感覚的に言ってみれば、
直感は降りてくる、
直観は湧いてくる感じというと
何となくピンときますでしょうか。
いやいや正直微妙かなw。

そもそも直観力は
仏教用語としても使われており、
「観自在」の言葉などは
聞かれた方も多いのではないでしょうか。

すべての事物を自由自在に
観ることができるという意味があります。

つまり直観は理屈で考えるのではなく、
先入観なしにありのままを観ることから
考えをイメージして”本質”(核)を掴む
ということを言います。

でも人はなかなか
直観で物事を観ることは難しいようです。


ではここで、第2稿でも書いた
大脳生理学(脳科学)などを引用して、
瞑想はよく科学されてますが
(私はあまり信用している分野ではありませんので、参考程度に利用する程度ですが)、
直感と直観について
大脳新皮質」と「大脳辺縁系」の分野で
考察してみましょう。

前回も書きましたが、
もう一度簡略に説明すると、
人間の頭(脳)には
表層にある大脳新皮質
中心部にある大脳辺縁系があります。

この大脳新皮質は、簡単に言えば
人が現在まで生きてきた間に学習した知識、
記憶などがPCのデータベースのように
蓄積されています。

そうして皮質はどんどん発達して
大きくなっていきます。
いわゆる常識や既成概念(固定概念)、
欲望などがそうです。       

一方、大脳辺縁系はいわば
本能、感覚(イメージ)、
認知に繋がる分野で
人本来の自然な姿(潜在意識)と
いえるでしょう。
皆さんがよく耳にする
アルツハイマーに関係し、
認知力を司る”海馬”も
この大脳辺縁系にあります。

例えば
ビジネスシーンを例に脳の働きを観ると、
新入社員の面接時に
マニュアル的な対応をする際に
使われるのが、
知識としてのデータバンクである
大脳新皮質
定番の質問に定番(既成概念的な)で
無難な回答をするといったシーンですね。

一方、その既成概念に囚われずに
自身の直感、感覚で捉えて
マニュアル通りではない
オリジナルな回答(発案)をする際に
使われているのが大脳辺縁系といわれます。

知識が増えれば
それだけ大脳新皮質の分野は発達、
蓄積されるデータが増え大きくなりますが、
それだけ既成概念(固定観念)に
囚われやすくもなります。
一般常識や、ひいては
洗脳された現代意識なんかもそうですね。
 
それに対して、
感覚的に物事を捉え、
自由な発想を産するのが
大脳辺縁系の分野です。
事象をイメージとして捉える分野と
いわれていて、
この分野を活性化する代表的なものは
”芸術”と言われています。

例えば、ここで
自由に興味深い発想をしても、
自身の大脳新皮質が既成概念を基に
その発案を潰してしまうといった現象が、
脳内で何度も行われてしまってます。
このような似た経験ないですか?
 
このような背景から、
脳科学の観点から言うのであれば
”直観力”は大脳辺縁系を中心に、
この両者の脳の繋がりから来る、
つまり直感的に感じた事柄を、
経験とイメージを基にした”観る”ことで、
その本質を把握すること、
それを瞬時に行える力と考えています。


そして、
今回のテーマ元である「瞑想」が、
この大脳辺縁系を中心に活性化させる、
つまりは”直観力”を鍛えるのに
効果絶大とされており、
1970年代頃から
世界の各大学や各研究機関で
行われています。

瞑想を継続し、
上達(精進)していくことで
この大脳新皮質の働きを
抑制(コントロール)できるようになり、
さらに大脳辺縁系を直接刺激し
活性化することで、
普段使われていない人の持つ本来の力
(潜在能力)に
導かれていくとも考えられています。

よく瞑想はそのルーツである
仏陀(釈迦)の”解脱”の話などが
ありますが、
その状態は大脳新皮質の働きを抑制し
(自我を無の状態へ)、
大脳辺縁系がまさに活発に活動している、
人が何にも囚われていない
本来の自然状態をいいます。

つまり自我を超えた仏状態とでも
言いましょうか。
寂滅為楽(ジャクメツイラク)という
仏教用語も納得できるかと思います。

わかりやすく言うと、
修行で大脳新皮質の分野を取っ払って、
大脳辺縁系の分野だけで捉えてる状態、
極端にいうとそんな状態ですね。
釈迦やイエスらは
そのような状態であったと思われます。

ではさらに当道場にご縁が深い、
日本古来から伝わる神道古神道)では
どう考えられてるでしょうか。

古神道では、
人には本来内在する霊魂として、
天から直接内流を受けたる本守護神
(本霊・直霊)があって、
それぞれ正守護神と副守護神があります。

正守護神は人類愛、道徳心など愛が司られ、
公平無私なる活動の精霊をいい、
副守護神は自身の肉体のための欲望、
自我にあたり優勝劣敗、
弱肉強食的な活動の精霊をいいます。

わかりやすく言うと、
正守護神は善の心、副守護神は悪の心です。
正邪一如、人には意味があって
これらの心が在るのです。

そしてこれを
大脳生理学で表してみるならば、
それぞれ大脳辺縁系(本能)と
大脳新皮質(自我)に近いですかね。

そして直感は
天(神)から人への”内流”をいい、
正守護神の姿ですが、
その上で本質を把握した直観力は
智慧証覚”に繋っていくと考えます。

なんとなく理解できますか?
古神道でいう、
神界では意思・想念の世界であり、
いちいち理論づけて
言葉を多く使って話さなくとも、
一を言えば十を、
そしてそれ以上を悟る如く伝わり、
瞬時に理解(諒解)できると
云われています。

つまり直感は
勘が頭に思い浮かぶ
インスピレーションの如く、
自然と人に降りてくるもの、
天からの内流が人へと入ったことを指し、
直観力は人として生きてきた
今の自分自身の状態や経験を基に、
その直感をもって
本質を即諒解できる力であると
考えるのです。

元々日本には
頭(理屈)で考えるのではなく、
肚(直観力)で考えるという
言葉がありますが、
正にそれです。

そろそろ難しくなってきましたか?w。
できるだけ宗教的にならないように
瞑想を説明する際は言葉を選んでますが、
表現が難しいですねw。
でも安心してください。

私自身、
オカルトティックなことは大嫌いですし、
今回のテーマである瞑想は
決して新興宗教のようなものではなく、
れっきとした武道のメソッドです。

だからこそ
否定的な分野もしっかりと学び、
知っておかないといけないですし、
その上で正しく
実践することが大事なのです。

だから当道場で伝える瞑想(鎮座)は
純粋に自分自身を高めるために
伝わってきたメソッドとして、
まずは伝えています。
 
私自身は5歳より武道を学び始め、
10代最初までは密教(仏教)、
後半は古神道を学ぶ環境で育ちました。

日本古来から実践されていたであろう
「瞑想」は(実際はそのような言葉は使わず、状態をさす)
「鎮魂(御霊鎮めの御術・ミタマシズメノミワザ)」を指し、
私自身も貴重な経験を通して、
その古来の瞑想や
その意義を伝え残したいと
研鑽してきた背景があります。

この鎮魂は、
世間でいう鎮魂祭などで使われる
言葉とは違って、
自身の魂を体内に鎮める行法
(瞑想法)を言います。

合氣道でも
植芝盛平翁が伝えた頃の修行法には
この鎮魂や魂振り
(自身の氣、エネルギーを活性化させる)
などがありました。

そもそも
この合氣武道と古来からの神道
密接な繋がりがありましたが、
もう今はその真意は失われて
形としてのみ残ってるだけで、
真を伝えたり実践する人も
少なくなったようですがね。
(ちなみに明光武道と植芝翁とは核の部分で深い関係があります。大東流から合氣武道を創始した植芝翁、同じく意拳から明光武道を創始したその過程など。生き証人に聞いた数々の裏話もありますが、それはまたの機会に。)

本来、鎮魂は
鎮魂帰神法(チンコンキシンホウ)として、
神道では明治以前には
よく行われていた行法であり、
独特の方法で手を合わせ組み、
自身の体内に己の魂を沈め、
神(天)と繋がる(帰神)状態を
作る法です。

昔は幽斎修行として
行われていたといわれており、
様々な神様が懸かる(神懸かり)状態で
託宣などを宣べることなど、
聞いたことある方もいるかと思います。

その時に重要なのが、
正しくその懸かった神様を審判する者
審神者・サニワ)であり、
低俗な悪神(狐狸や邪霊)が懸かったのか、
正神系の神様が懸かったのかを
見極めることが必要で、
それによって狂言なのか、
御宣託なのかを判断するのです。

現代ではそれをできる人は
もういないですし、
実践もされていません。
詳しく知りたい方は、
鎮魂帰神や言霊などの研究で著名な
本田親徳氏の著書など
調べてみてはいかがでしょうか。

まだまだ瞑想に関して鎮魂について
もっとお話ししたい事項が多々ありますが、
ちょっとテーマから違う方向に
なりつつあるので、
字数も限られてますから
簡単な内容で留めておきます。
で本題に戻します。


瞑想はこの直観力を鍛えることに
格好のメソッドなのです。
前回にも書いた、
瞑想は本来、
単なる集中力を鍛えるメソッドや
その効果のみを求めて行う
メソッドではなく、
もっと純粋に自分自身と向き合う、
そしてもっと突っ込むのなら、
この大自然・大宇宙(天)と
繋がる時間を持つことが、
瞑想の核であると書いたと思います。

先の内容を絡めて、
その大自然・大宇宙と繋がっている
状態から天より内流が入り、
それを自身の肚で直観的に捉え、
本質を掴む。

その訓練によって、
人は常に様々な場面で瞑想状態を保ち、
頭で理詰に損得で考えるのではなく、
肚で物事を捉え
本質を見抜くといった力を持つことが
可能になると確信しています。

そうした過程で副次的に、
いろいろな効果が見られるのは
確かでもあります。
勘違いして欲しくないのは、
目標を持って瞑想するのは
もちろん大事なのですが、
その効果のみに固執した考えで行うのは
非常に危険でもあるのです。

現代の方に是非、
瞑想を実践する習慣を
付けて欲しいのですが、
必ず守ってもらいたい事項を
ここに今回初掲載しておきます。
(あまりにも○○瞑想やら、怪しい瞑想団体やら多いので)

 

次回につづく

 

今日はこの辺で。

 

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古の神道の聖地・高熊山。

ブログのこと 〜ハッキリ言うとくで!〜

お久しぶりです!

やっと時間ができたので、今日はこの氣まぐれブログについて少し書いておきたいと思います。

 

お陰様で、徐々に読者の方も増えてきてる状況です。

ただそれに乗じて、不躾に質問の嵐になってきてるのも事実で、切に感じるのはこういう状態が現代社会のベースを作っとるんやなとしみじみ想うわけです。

友人でもある、かの有名な笑、医師Uンがいつも皆に訴えかけている、"クレクレ君"化した現代人に警鐘を鳴らしているのを、表面的ではなく本当に理解してる方は何人いるんでしょう。

 

聞けば教えてくれる。教えてくれなければ、それは

相手がセコイ、悪いのであり、自分は正しい、おかしくないと。自分では何もせず、調べず、学びにもこず、自分で考えもせず、ただ教えて欲しい。または、ちょい仕入れてかじっただけの知識のみで理論をふっかけてきて、結局さらなる情報を欲しがる不躾で面倒くさい奴ら。なんで会ったこともない、日本人の基本たる礼節もない、自称意識や学識高いしょうもない奴らに、俺が血のにじむ思いで修めてきたメソッドを簡単に話さなあかんのや?お前らホンマ心底アホで恥知らずなんか?笑

 

今回のコロナ騒動だって、結局与えられ続けてきた洗脳的教育の賜物で、いわゆる専門家やくそマスゴミの情報に洗脳され惑わされて、自分でその真偽や取るべき真の行動を考えもせず、ただ闇雲に上が言ったから信じてする、依存して自ら責任を負わない、皆と一緒でないと不安、長いものに巻かれて何も行動を起こさないバカもんが常識人とも思い込んでる残念な現代人ら。そんな奴らの未来に、自分の子どもたちへ残していくのかと想うと憂うばかり。

このような人任せで、自分たちの無責任な行動が今の現代日本や世界の状態にしていると自覚できてる人はどれだけいるだろう。環境が悪いのは、それをつくった張本人がいるのです。

 

ここでハッキリ言っておく。

俺はここでメソッドについて何〜んもあげないよ。

あくまでも、自分で調べるキッカケを発信してるだけで、道場の一環でもなければ、宣伝とも思ってない。誰でも本質がわかるよう、またエビデンスを欲しがる一部の奴らにも興味沸くよう、できるだけ安易な表現と面白おかしく現在の形態で書いてるけども、全て考えるキッカケを持ってほしいだけで、ここで学術論を書く氣もなければ、質問コーナーにする氣もないで俺は。甘えんなよ!

そもそもやが、理論だけで理解してるつもりでも、実際に実践できない者が殆どであること、実践できる人たちは、実際はどういう努力をしてるか、そこが根本的ならわかってない。だから、真がわからんし、いつまでも洗脳され続けるんやで。わからんかな〜笑。

このブログ機に、間違ってたのなら省みて、正して、ゆっくりでもいいから前進あるのみ!物事はシンプルなのです。それ故に難しいけど、やりがいはあるでしょう笑。Do it! そのために書いてんねやから!

 

 

んでついでやけど氣まぐれブログって書いてあるやん?

ホンマに知りたいなら、本氣出して学びに来いよ!

礼節守って、ちゃんと自分で勉強してからこいよ!

言い訳なんかナンボでもできるし、そんな戯言聞く氣は俺にはない。ホンマに言い分ある時は聞くで。笑

 

ここでは俺のブログの場やから、俺が氣まぐれに書きたいことを綴るだけで、それを観てくれた人が、自ずと考え、行動するキッカケになってくれたら嬉しい限り。それだけ。

ええ加減、ちょーだい君症候群から目を覚ましや!

自分で何もせんと、またはちょいかじっただけで

調子良くおいしい情報を貰おうなんて、日本人の風上にもおけんで!

いつも言うてることやが、常に物ごとの本質を把握して歩みを進めなはれ。

 

んじゃ次はブログの続き編に戻します。

 

今日はこの辺で。

 

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道場にて。たまには髭なしバージョンで笑

瞑想のススメ 〜禅病などについて〜

今日は大事な話の一つです。

瞑想を実践する上で、必ず氣をつけないといけないことと。それが禅病や偏差、魔境などです。

これをキチンと指摘する団体や指導者が本当に少ない!これはハッキリ言って大変危険なことです。

以前、他の記事にも書いたことなので、

後ほど抜粋して載せたいと思いますが、まずは下の参考記事をどうぞ。

 

 

瞑想をした人の4人に1人は「不快な瞑想」だった経験がある 

by Indian Yogi (Yogi Madhav)

 

リラックスするなどポジティブな効果があると考えられている瞑想ですが、場合によってはそうではないことが研究によって示されています。ロンドン大学の研究チームが瞑想経験者に調査を行ったところ、4人に1人が瞑想中に不快な経験をしていたとのこと。

Unpleasant meditation-related experiences in regular meditators: Prevalence, predictors, and conceptual considerations
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0216643



Meditation needs more research: study finds 25% suffer unpleasant experiences | UCL News - UCL - London's Global University
https://www.ucl.ac.uk/news/2019/may/meditation-needs-more-research-study-finds-25-suffer-unpleasant-experiences

ロンドン大学ユニバーシティカレッジ脳科学部精神科の研究者マルコ・シュロッサー氏らは、少なくとも2カ月にわたり瞑想を行った経験がある人を対象にオンライン調査を実施。回答未了の人や、瞑想ではなくヨガをした人などを除き、1232人のデータを得ました。

その中で、315名(25.6%)が「瞑想中に不快な経験をしたことがある」と回答しました。当該回答をした人は、男性回答者のうち28.5%、女性回答者のうち23%。また、不快な経験をしたと回答した人で、「宗教的信念がある」と回答した人が22%だったのに対し、「信念は特にない」と回答した人は30.6%で、やや差がついています。

 

この調査は、瞑想の潜在的な悪影響について時期尚早な結論を出そうとするものではなく、「どういった不快な経験だったか」という詳細や、回答者が精神的な健康問題を抱えていないかどうかという点には踏み込んでいません。

しかし、瞑想はいいものであるという前提で、恩恵にばかり着目した研究が多いため、今後、この分野を掘り下げる際に役立つ研究になる可能性があるとみられています。

by Jared Rice

 

 

これは結構大事なことに突っ込んだ記事だと思います。

大抵のメソッドを宣伝する、拡めようとする話は

そのメリットはドンドンと紹介されますが、必ずと言っていいほどそのデメリットの部分は隠す、もしくは上手くボカシます。はっきり言って、そのようなメソッドや団体、指導者は三流以下ですし、そもそも危険ですね。人を落としかねないし、その後のフォローも満足に出来ずに、最終は放置して、いい結果あった人だけをもてはやす。マスコミなども含めて現代の社会はまさにそれです。

また禅病など起こしてる本人も自分は間違ってないと思い込んでて、それに氣づかない場合も多いのです。

これはそのメソッドや団体を選択した、そして情報に振り回され本質や真に氣づけなかったあなた自身にも問題があること、しっかり見つめ直すことが肝要です。

 

そもそもそのようなことを知らんのか、または指導した経験がないか、もっと悪いのは金儲け、慢心や名誉のためにそれを隠蔽する団体や指導者が多いのも事実ですし、なによりその状態から正すことさえできないことも問題です。

学ぶにあたり、しっかりとメリット、デメリットについても含めてキチンと正しい師を見つけることは重要なのです。それこそがメソッド含め一期一会でもあるのです。なんでも簡単に考えすぎるのも現代人の問題ですね。複雑化しろって言ってんじゃないよ笑。常にキチンと本質を把握することです。

 

私は5歳から武道人生を通して、それに類する様々な経験もしてきました。そしてその裏側もたくさん観てきました。だからこそ自身の修行として、日々見直し聞き直し精進の日々でしたし、今が在り伝えているのです。

まぁある特定のことには武士の情けで言及してないこともありますがね。もうやるだけやったし、後は各々の自己責任。見つめ直すべし!

 

話戻して、学ぶ方はしっかりと直観を働かせて、頭で理屈やメリット的な欲で考えるより、なぜ瞑想を実践したいのか純粋な原点を肚でしっかり見据えて実践に繋げてほしく思います。

 

次回のブログで、その禅病や偏差などについて

以前に他社の記事で載せた文章を抜粋したいと思います。

 

今日はこの辺で。

 

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写真は高熊山にて武禅(站椿・武道式の瞑想)の実践。大自然とつながる、日本古来の氣の考えに則った時間。貴重な経験をさせていただいた思い出の聖地です。

 

瞑想のチカラ 〜その2 エビデンスから〜

今日はこの記事から。

 

 

瞑想はプラセボ効果ではなく科学的に脳を変えることが初めて判明
 

by Nickolai Kashirin

「ストレスが減る」「疾病のリスクが減る」などの効用がうたわれる瞑想が近年注目されており、スティーブ・ジョブズが実践していたり、Googleが社内研修で取り入れたりしています。一方で、科学的見地から十分な根拠が示されることが少なかった瞑想ですが、新たな研究によって科学的に見ても人の脳を変化させていることが明らかになりました。

How Meditation Changes the Brain and Body - The New York Times
http://well.blogs.nytimes.com/2016/02/18/contemplation-therapy/



Alterations in resting state functional connectivity link mindfulness meditation with reduced interleukin-6: a randomized controlled trial
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0006322316000792

Biological Psychiatry誌で発表された研究内容によると、「今この瞬間自分が体験していることに意識を向ける」という「マインドフルネス」や瞑想が、プラセボ効果でなく、実際に人々の脳の状態を変えたり健康状態を改善している可能性があるとのこと。

 

研究を率いたのはカーネギーメロン大学のヘルス&ヒューマン・パフォーマンス研究所の代表であり心理学准教授のJ.David Creswell氏。瞑想の研究で難しいのはプラセボ効果の影響があることですが、今回の研究では、被験者を「正しく瞑想の方法を学んだチーム」と「正しく瞑想の方法を学んだと思っているが実際は間違った方法を教えられたグループ」に分けて行われました。

被験者として選ばれたのは求職中でストレスを抱えた男女35人。被験者らは最初に血液検査と脳スキャンを行った後に2つのグループに分けられ、一方は正しい方法で、もう一方は「リラックスしストレスをなくす」と伝えられニセの瞑想を行いました。例えば、このとき両方のグループはストレッチするように言われたのですが、前者は例え不快なものであっても自分の体の変化に注意を払うように伝えられ、後者はリーダーがジョークを言ったりおしゃべるすることが推奨されたりして、体に対して注意が払われないようにされたとのこと。


by Amy

3日後、参加者全員が研究者に「気分がリフレッシュされ、失業のストレスに耐えるのに役立った」と語りましたが、脳スキャンの結果、脳のうちストレス耐性に関連する部位が活発化し、その他のエリアが穏やかだったのは、正しい瞑想の方法を学んだグループのみでした。さらに4カ月後、正しい瞑想の方法を学んだグループは、瞑想を続けている人が少なかったにも関わらず、ニセの瞑想を学んだグループよりも血液検査で炎症のレベルが低いという結果になりました。

上記の点について、Creswell准教授は脳の変化が炎症の減少に役立ったと考えているとのこと。また今回の研究では3日間にわたって瞑想が行われましたが、現時点ではまだ、効果を得るのにどのくらいの瞑想やマインドフルネスが必要なのかは不明となっています。

 

 

瞑想は世界規模で、また各専門機関で1970年代ごろから本格的に研究されてます。

瞑想を正しく実践する。

それはどの流派やメソッドがいいとかではなく、実践する側の意志問題が大きいと私は思う。

何のために瞑想を実践するのか。

自身の欲望を叶えるための道具としての瞑想なのか、自身を見つめ直し、真の自分を知り、人生を前に進んでいくための生涯メソッドとしての瞑想なのか。

 

他の記事でも書いたが、そこに意義があり、間違った考えや欲望や効果をひたすらに求めたり、慢心した状態で行う瞑想は、禅病(偏差)を起こす危険性も大きいことをしっかりと肚に入れておかなくてはならない。ここをキチンと説明する指導者や団体があまりにも少なすぎる。というか、その危険さへの対応ができない自称インストラクターが実際多い。よくあるどこぞの団体のような、本来そんな簡単にインストラクターになれるもんでもないし、ましてや正しく人に伝えることができる技量も人生経験もないだろう。

まともな社会経験や苦労も知らん、知ったかぶりの聖人ぶってる輩が、何を教えれんの?って話で、極端な話、メソッドやその効果なんか誰でも形だけならそれなりに説明なんかはできるだろうからね。そんな浅いとこの習いたいですか?俺はイヤやな笑。

 

話戻して、安易に効果ばかりに焦点を当てるのではなく、その意義を正しく伝えることこそが、結果的には全ての意味において発展するのです。

 

まぁ、瞑想を詳しく知りたい方は講演や瞑想道場に来てくださいな。問い合わせはinfo@miyukikan.comまで!

 

今日はこの辺で。

 

 

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写真は銀座で開校した瞑想道場。

毎週土曜日の朝に、朝活として行ってます。

やらなければ何も変わらない。シンプルに実践あるのみです。まずは来て座ってみては!

 

瞑想のチカラ 〜子どもたちにこそ是非やってほしい瞑想〜

今日は、子どもたちにも瞑想のススメということで

お話したいと思います。

まずは、下の記事抜粋から。

 

 

〜瞑想が子どもたちの成績を向上させてストレスも軽減させることが可能と判明〜

 

瞑想(マインドフルネス)は近年、仕事のパフォーマンスを向上させたりストレスを軽減させたりする効果があるとして、世界中の人々に注目されています。マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームは、「マインドフルネスが子どもたちの成績を向上させ、ストレスを軽減することができる」という研究結果を発表しました。

Two studies reveal benefits of mindfulness for middle school students | MIT News
http://news.mit.edu/2019/mindfulness-mental-health-benefits-students-0826



Mindfulness training reduces stress and amygdala reactivity to fearful faces in middle-school children. - PsycNET
https://psycnet.apa.org/record/2019-50083-001

Greater Mindfulness is Associated With Better Academic Achievement in Middle School - Caballero - 2019 - Mind, Brain, and Education - Wiley Online Library
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/mbe.12200

MITで脳科学認知科学教授を務めるジョン・ガブリエリ氏は、「マインドフルネスとは外部の事柄や自身の思考に気をとられるのではなく、『今』に注意を向ける能力です。目の前の教師や宿題に集中できるのならば、学習の助けとなるはずです」と述べています。

研究チームはアメリカの6年生(日本における小学校6年生)に在籍する100人の生徒たちを2グループに分け、マインドフルネスの効果を確かめる実験を行いました。一方のグループでは8週間にわたって毎日マインドフルネスのトレーニングを行い、もう一方のグループではマインドフルネスのトレーニングを行いませんでした。マインドフルネスのトレーニングは生徒たちが自身の呼吸に注意を向け、過去や未来ではなく現在に意識を向けるように設計されていました。

マインドフルネスのトレーニングを行ったグループでは、生徒たちが自身のストレスが低下したことを報告した一方、トレーニングを行わなかったグループではストレスの低下が報告されませんでした。また、マインドフルネストレーニングを行った生徒たちは、悲しみや怒りといったネガティブな感情が少なくなったことも報告したとのこと。


by Ibraim Leonardo

研究に参加した生徒たちのうち40人は実験の前後に、情動反応の処理を担う扁桃体の活動を測定する実験にも参加しました。この実験では、生徒たちがさまざまな感情を表現している人の顔写真を見て、その写真を見た時に扁桃体の活動がどれほど活発になるかを観察しました。

実験の開始時に高いストレスレベルを報告した生徒たちは、「恐怖」を表現する顔を見た時に扁桃体の活動が活発になったとのこと。このように、ストレスを多く経験する人々は、有害な事象に対して強い否定的な反応を示すということが知られているそうで、「ネガティブな物事に対する扁桃体の強い反応は、子どもの時期における高いうつ病のリスクと関連している証拠があります」とガブリエリ氏は指摘しています。

そして、マインドフルネストレーニングを行った子どもたちは実験前のストレスレベルが低下し、これに伴って恐怖を表現する顔に対する扁桃体の活動も弱まったそうです。研究チームはこの結果から、マインドフルネスがストレスに関連する気分障害の予防または緩和に役立つと考えています。ウィスコンシン大学で心理学と精神医学の教授を務めるリチャード・デイヴィッドソン氏は、「この研究はマインドフルネストレーニングが子どもたちの行動面および神経面に利点をもたらすことを実証した、最初の厳密な研究の一つです」と述べました。


by Pixabay

また、研究チームは実際にマインドフルネストレーニングを行った研究のほか、アンケートによって子どもたちのマインドフルネス傾向を評価、分析した調査も行っています。まず研究チームは、アメリカの5年生(日本における小学校5年生)から8年生(日本における中学3年生)に在籍する2000人以上を対象に、Mindful Attention Awareness Scale(マインドフルネス注意認識尺度)に基づくアンケートを実施。「行動を起こしている最中にどれほど集中しているか」といった質問から、研究チームは生徒たちがどれほどマインドフルネス的な性質を持っているかを評価しました。

研究チームはこの結果と生徒たちの学業成績、州全体で標準化されたテストの点数、出席率、停学処分を受けた回数などを比較しました。すると、よりマインドフルネス的な傾向を示した生徒ほど学業などのスコアが高く、欠席や停学処分の回数が低いことが判明。「マインドフルネス的傾向の強い子どもたちが学校で上手くやれる可能性が高いかどうかについて、定量的な意味で調査したものはこれまでありませんでした」とガブリエリ氏は述べ、この研究はマインドフルネス的性質と学校生活における関連を示す最初のものだと主張しています。

ガブリエリ氏は、「マインドフルネストレーニングを教室で行う毎日のカリキュラムに組み込むことは、有益である可能性が高いと思います」と述べています。一方で、マインドフルネストレーニングは長期的に継続することに意味があるため、マインドフルネスからメリットを得るには、日々のトレーニングが重要になるとの見解を示しました。

 

 

マインドフルネスは、米国中心に海外で知られている瞑想メソッドです。どの瞑想法が優れてるなどの優劣の話はおいといて、瞑想の効果、チカラをエビデンスとして挙げた例です。

でもいちいち、こういうエビデンス見なくとも、直観的に瞑想は正しく実践すればそのチカラはわかってると思うんですがね。日本古来から在る考えなのに。まぁ、自称意識高い現代の一部の人用に敢えてピックアップしています。笑

私個人的には、こういう効果を求めて瞑想を実践するのではなく、自身のライフスタイルの一環として実践することで、その副次的な効果として得てもらいたいと思ってます。

いずれにせよ、子どもに瞑想習慣を付けることはオススメです。

過去ログで読んでもらえればと思いますが、瞑想と脳波についてや、集中力や理解力、直観力を養います。医学的や保健衛生学からもその効果は実証されてます。

私の講演に来られた方は、瞑想の真の意義は別にあることもわかるかと思いますが。

ご自身でよく勉強してください。

 

こんな話を書いてると、受験生時代にα波が出るからとバッハの曲?だったかな、毎回聞かされて余計にプレッシャーかかったけど、今聴くと思い出し笑いしてしまいます笑。そんな経験ないかな?笑

 

今日はこの辺で。

 

 

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写真は昔のTIME誌から。

海外では各学校などで瞑想のクラスがプログラムに組み込まれてます。もう何十年も前からね。日本は何してんねやろ?せっかく母国に優れた瞑想メソッドがあんのに、わざわざ逆輸入されんと注目しないし、それでもまだやらない笑。挙げ句の果てに、わけのわからん瞑想教に入っておかしくなってまう始末。ええ加減目覚そ!