立つことシリーズの続きです。
今回は立つことで体内にどのような現象が起きるのかを簡略にお話しようと思います。
立つことで、一番刺激されるのは下半身です。
下半身は第二の心臓と云われているのは、もう周知のことですね。
なかでも、大腿筋は人の持つ筋肉の中でも最も大きい筋肉です。
つまり立ち続けることで大腿筋を刺激し続けることになります。
そうすることで、大きい筋肉に張り巡らされている血管群が収縮・弛緩を繰り返し、血管を圧迫・緩めることとなり血液の流れを促すこととなります。これが第二の心臓と云われる所以です。
つまりこれが、全身に血流を流す心臓だけでなく、その心臓の働きを補助することとなるのがこの大腿筋を中心とする下半身なのです。
歩くのが健康に良いというのは、あながち逸話ではありません。というか本当のことですね。
下半身と健康の重要性を説く中京大の湯浅教授もウォーキングを薦めてられてますね。
また、大腿筋を立ち続けることで、ずっと筋肉に刺激が継続されます。そのことで、筋肉は相当の重い物を持ってたくさん働いていると脳が勘違いを起こし、筋肉を援助すべくホルモンを分泌させます。それが皆さんよくご存知の若返りホルモンと云われる成長ホルモンです。
この成長ホルモンは
・中性脂肪を分解…筋肉のエネルギー源として
・筋肉を増強…結果的にミトコンドリアが増す
・細胞を再組成…若返りホルモンと云われる理
という効果が見込まれます。
もちろん、立つことは運動として熱を発生させますので、体温も上がり、免疫活動は盛んとなり自然治癒力を自分で高まることにもなります。さらに、筋肉が増えていけばそれだけミトコンドリアも増えていくわけですから、基礎体温も上がっていくこととなります。
ちなみに上の理論はスロートレーニングの理論でもあります。東大の石井教授が発表されたのはまだ記憶に新しいのではないでしょうか。
健康について、昨今は食については言及されてますが、なかなか運動については不十分に思います。かの世界的免疫学者・安保教授も運動、体温の重要さを何度も説かれてました。
運動というと、ジムワークやマラソンなどが頭に浮かぶのが現代人ですけ。ダメとは言いませんが、オススメはしません。カラダに負担をかける運動は過剰な活性酸素を出しますし、健康の観点からは逆効果にもなりうります。
だからこそ、毎日継続できてカラダに負担の少ない運動法がオススメなのです。
それが立つことです。
そして続けることです。継続は力なりは真の言葉です。
立ち方は、拙著・「立つだけ!医者いらずの太もも力」にも掲載されてますし、前回のシリーズでも簡単に書いてありますので、やってみたい方は読んでみてください。
正しくしたいのであれば、講演会なり道場へ来ていただくのがいいですね。
自分のカラダです。しょうもない居酒屋でカラダを苛めるなら、その一回分を自分のために、普段自分のために頑張ってくれてるカラダのために時間を費やしてあげてはどうでしょう。
そうすれば、またカラダはあなたのために頑張ってくれますよ。
次回は立つことで、さらなる効果も発見されてます。そのお話を!
今日はこの辺で。
写真は若杉さんから拙著「立つだけ!医者いらずの太もも力」の帯に推薦文をいただき、記念にパチリした写真。銀座の三省堂にサインとともに販促していただいてました。