神田真澄の氣ままな話 in 明光武道 深雪館

明光武道 深雪館 道場主のブログ

宿便の話 〜その八・唾液に含まれるパロチンについて〜

前回のパロチンの話から。

 

食の話から食べ方についてお話ししたかと思います。その時に大事なのがゆっくり食べること、よく噛むというよりは唾液と食べ物をよく混ぜ合わせることが重要だとお話しました。

 

その重要な一つの要因に、噛むことで刺激される耳下腺に重要な消化酵素と、そしてホルモンが分泌されるからでしたね。

それが成長ホルモンの一つであるパロチンです。皆さん注目の若返りホルモンの一つです。

パロチンは胃収縮促進ホルモンとしても知られてます。ゆっくり唾液と混ぜて食べることで、前回のブログに載せた消化酵素の一つロダンカリが胃の中で食べ物を膨張させるのと同時に、パロチンにより胃が収縮運動を開始するのとで、いわゆる満腹感を感じれることから、過食を防ぐことに繋がります。過ぎたるは及ばざるが如し。これだけで少食に繋がり、病気しらずの健康法の一つともなります。過食は正しく病の元ですからね。

 

さらに重要なのは、血液によってパロチンが脳に到達すると、身体の各臓器セクションへ必要なホルモンの分泌を促す、調整する働きがあるといわれているのです。

 

幼き頃から耳にタコができるほど言われた、よく噛んで食べなさいというおばあちゃんの知恵はあながち都市伝説や間違いではなかったのです。

このゆっくり食べることだけでも実践すると、健康活動を実践することになりますよ。

まずはやってみて!

 

今日はこの辺で。

 

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写真から〜

顎下腺や舌下腺は基本的には殺菌作用が主な役割。話したり、口を開けた際に侵入する細菌・ウィルスをやっつけます。耳下腺のみが消化に関する酵素・ホルモンを分泌するのです。ただ、話ししながら食べることが多くなると舌下腺・顎下腺が優先されて耳下腺の分泌か抑制されてしまうことも。だから、昔は黙って食べる修行もあったのでしょうね。

でも、楽しく食事することも大事です。

そこは、何かに囚われず、あなた自身でベストな食べ方を見出してください。あくまでも参考に役立てることが大事ですよ。