神田真澄の氣ままな話 in 明光武道 深雪館

明光武道 深雪館 道場主のブログ

立つことの重要性2 〜ゆったり運動と脳の関係〜

前回の立つことの重要性の続きです。

 

太ももの運動と脳科学について。

 

以下、筑波大 征矢教授の研究から一部抜粋。

●脳細胞も筋肉と同じ。鍛えれば増える!

人間の脳細胞は生まれた時がピークで、生涯を通じて減っていく。そう習った人は少なくないだろう。だが、1990年代以降、脳に高い可塑性がある、つまり良い環境であれば脳が発達することが解明されてきた。

「人間の場合、認知機能を司る海馬は、生涯にわたり再生することができます。筋肉が運動によって太くなるように、海馬の脳神経も運動により発達し、脳の神経そのものが増えるのです」しかも、海馬を刺激するためには、軽い運動でも十分であることが、筑波大学大学院人間総合科学研究科・征矢英昭教授の研究によって明らかになった。「心拍数でいうと1分間90~100ぐらいの運動でも効果があります。ランニングよりスローペース、速く歩く程度の速さのジョギングを1日10分で構いません。2週間続ければ脳神経が増え、6週間で認知機能自体が向上することがわかりました」

神経細胞は1000億個あると言われているが、1つの神経は1000個の神経とつながっている。その媒介となるのが脳内ホルモン(神経伝達物質)だ。運動によって、脳が骨や筋肉を発達するためのホルモンを取り込み、機能がアップするという。

 

上の記事は、私の講演でもよく話す内容です。

このエビデンスから関連づけて、太ももを使った、心拍数がそんなに上がらない、カラダに負担の少ない運動の持続から、脳を刺激するのに

最適な運動法の一つが、立つ運動法です。

 

少しだけ深く膝を曲げた状態で、上半身をリラックスさせた姿勢をキープしながら、立ち続ける運動瞑想法です。深雪館道場では武禅・站椿ともいいます。

心拍数がそれほど上がらずとも、血流量は相当な運動でのそれとほぼ同量なのです。第二の心臓である下半身を刺激することで心臓に負担なく運動を可能にする、また同時に瞑想を行う画期的な運動法です。

最初は少々キツく感じる時もありますが、慣れてくると非常に爽快な運動となります。

是非、体験してみてください。

拙著「立つだけ!医者いらずの太もも力」にも初心者用にハウトゥーを載せてますし、道場グループのチーゴンフィットネススタジオや道場の体験会などで、できますよ。

 

今日はこの辺で。

 

 

f:id:miyukikan:20180601105540j:image

写真は形の練習。

ただ、少し膝を曲げ上半身はリラックスさせた姿勢で、イメージ・意念想念を持って運動をゆっくり行うので、運動量は相当なものとなります。しかもカラダに負担は少ない理想的な運動です。