神田真澄の氣ままな話 in 明光武道 深雪館

明光武道 深雪館 館主のブログ

運動と脳の密接な関係 〜エビデンスから〜

「運動によって脳の認知機能が高まることが最近の研究で分かってきました。つまり、持久力と認知機能には相関関係があるということです」

これまでにも、2017年5月“運動時の脳にとってグリコーゲン由来の乳酸が重要なエネルギー源となっていること”を世界で初めて明らかにするなど、知られていなかった脳のメカニズムに関する研究結果を次々に発表してきた。

 

「体も脳も、それぞれ機能を最大限引き出すには、栄養と休養(睡眠)、そして運動がとても大切なんです」


大量のエネルギーを消費する脳の代謝カニズム
「脳は実に大食漢なんです。小脳には神経細胞(ニューロン)が1000億以上もあり、しかも1個の神経細胞は他の神経細胞と結び付いています。解剖学的な所見では、1個の神経細胞は1000個とつながっている、といわれています。1000億の神経細胞がそれぞれ1000個と交信するのですから、コネクション数は100兆。

この活動には当然エネルギーを使うわけです。

脳が通常エネルギー源にしているのはブドウ糖(グルコース)であることはよく知られていますが、大食漢なのですぐに足りなくなってしまう。脳の栄養が足りなくなると、ボーッとしてきて注意力が散漫になります。そんなとき、甘いものを補給すると頭がスッキリしますよね? 他にもカフェイン、意外かもしれませんがタバコに含まれるニコチンやアルコールにも脳を興奮させたり、刺激する作用があります。

私たちが当たり前のように行ってきた習慣は、体だけでなく“脳を活性化するため”の行為だったというわけだ。しかし、長時間運動などによる疲労ブドウ糖が決定的に足りなくなってしまったら、脳は次に何を栄養源にするのだろうか?

ブドウ糖がなくなっても、すぐに脳が死ぬことはありません。代わりに脳内に貯蔵される糖のエネルギーであるグリコーゲンから作られる乳酸を栄養にするからです。昨年発表した論文は、激しい運動中に脳神経がグリコーゲン由来の乳酸をいかにしてエネルギー源にしているか──、その仕組みを世界で初めて解明したものなんですね。ちなみに、脂肪の燃えかすといわれるケトン体も乳酸と同様に神経で利用されています。

そして面白いことに、筋肉内のグリコーゲンは枯渇するまで使ってしまうのですが、脳内のグリコーゲンはいくら疲労しても使い切らないようにできています。消費はするものの、減った分を急速に回復させるべく補給する。脳の細胞にとって、栄養が枯渇することは、つまり死んでしまうことを意味するので、何重にもプロテクションがかかっているのだろうと考えられます」

筑波大学体育系 運動生化学・神経化学 ヒューマン・ハイ・パフォーマンス先端研究センター(ARIHHP)センター長 征矢英昭教授

 

 

運動と脳の関係については、講演やブログなどでも触れてきた内容です。

上の抜粋記事は、エビデンスとしてよく利用させてもらってる筑波大の征矢教授の実証論です。

 

明光武道の源流の一つである東洋武術で大成した拳法と謳われた意拳でも、その基礎鍛錬法として行う站椿(武禅・立つ瞑想鍛錬法)では、瞑想を行いながら、下半身の筋肉をゆっくりとかつ徹底的に鍛えます。ですが、それが脳の活性化を齎すのです。もちろん、立ち続けながら、瞑想しながらの鍛錬となるので、アイソメトリック(静的)運動となる武禅は、運動としてのメリットと、瞑想としてのメリットを同時に実践できる画期的なメソッドといえるでしょう。

これは、実際にやってみないと、その凄さはわからないかと思います。正しくね。笑

 

站椿は、東洋の武術ではいろいろな形で伝えられてますが、直接に氣を練る武禅は、少し立ち方などに秘密があります。これは古の氣の考えを基に口伝・体伝で伝えていきます。

そもそも秘伝とか秘伝書巻物などいいますが、見たり、言ったところでわからんし、もっと言えば、その秘密を手に入れたところで、まず、できない。できなければただの理論なだけで、絵に描いた餅をどうのこうの言ってるみたいなもんなんです。笑

ここ、言ってることわかるかな〜。

 

まぁ、ともかくもいつも言ってますが、エビデンスがしっかりと存在するメソッドとして、このアイソメトリック運動である武禅は、まさに武医同術であるメソッドです。

 

当道場は、理屈やオタクよりも、実践できる人を育てたい、応援したいと思っています。

だから、しのごの言わずに、黙々と修練するのが一番です。

 

今日はこの辺で。

 

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これは以前に雑誌の取材での記事の一部。

下半身を徹底的に鍛えることは、武道的にも、そして医学的ににも大変必要性が高いのです。