神田真澄の氣ままな話 in 明光武道 深雪館

明光武道 深雪館 道場主のブログ

宿便と骨盤の歪み 〜自律神経の失調について〜

今回は食の大切さのお話です。

 

皆さんも一度は聞いたことがあるでしょう宿便の話。様々な病氣の要因となり、自律神経を狂わす元の宿便の話を、セミナーで話してる内容の一部から書いてみたいと思います。

 

まずは宿便について。

このブログを読んでくださってる読者の皆さんなら、宿便の言葉は一度は聞いたことあるのではないでしょうか。

過食により、消化不良となった未消化物が腸内で長期停滞する、便秘とは違うヘドロやcoal tarのような腸壁にこびりつく便が宿便です。

西洋医学では、存在しないとどこぞの東大出の某女医さんが主張してましたが、腸内検視鏡の世界的権威である新谷医学博士が宿便の存在を唱えられましたね。

西洋医学の医師でありながら、一切の薬や手術等行わず、食療法と断食で治療する、医学会一貧乏な医師・甲田先生も宿便を注視した一人です。

私は師匠の一人である井上先生に学びました。

約半世紀の食と病氣について、東洋医学理論、伝統医学・食の観点から臨床結果を纏め上げて創られた食制体型理論を、今は私も伝えております。

 

宿便がカラダに及ぼす悪影響。

腸内で異常発酵、そこから生ずる悪ガスや悪成分は全て吸収され血液が汚れていきます。また自然排出されることが難しい宿便は、その重みが内臓を支える骨盤を歪め、その歪みから異常圧迫される自律神経の太陽神経叢、つまり交感神経叢や迷走神経叢、つまり副交感神経叢の異常緊張影響から司る各内蔵の不活性化が起こり、病氣の原因をつくっていきます。

 

この宿便は、生活習慣、いわゆる食の偏食や食べ方などにより発生し、一般的な現代人の腸内には約数キロの宿便が溜まっているといわれています。

 

では、この宿便を溜めないようにするにはどうすればいいか。また、排出させるにはどうすればいいか。このシリーズで書いていきたいと思います。

 

今日はここまでで。

 

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総合格闘技のパイオニア・日本拳法 〜その一〜

今日は、日本で総合格闘技のパイオニア的な存在である実戦武道・日本拳法のことについて、少し書いてみようと思います。

 

私は五歳の時から武道を学んでます。

そのキッカケは、母が観せてくれたブルース・リーの映画「ドラゴンへの道」。これが私の人生に多大な影響を与える映画となりました。

観た後の私は、拳法を習いたいというよりは、ブルース・リーそのものになりたいと、母にヌンチャクをねだり、蹴りを真似たり、筋肉ないのにカラダをバキボキさせたりと笑、毎日頭の中はブルース・リーしかなかったことを朧げに覚えています。複雑な環境下で育った私には、強くて無敵なブルース・リーのように強くなりたいと本能的に思ったのではないでしょうか。

そしてその数日後に、縁あって伝説のチャンピオンである拳法家・岡田賢三師に日本拳法を学ぶことになるのです。

 

では、この日本拳法ってどんな武道?

まだ知らない人のために、簡単に説明しましょう。

日本拳法は昭和初期に澤山宗海宗家が生み出した総合格闘技・武道。古来の相撲や古流柔術も参考に、柔道と空手を融合して突き・蹴り・投げ・極め技と全ての技が許される総合武術として、さらには独自の防具を考案し、その当時自由に、実際に実戦としての殴り合う組手がなかった時代に、防具着装して実戦そのままに、思い切り殴り合う練習をすることができる、まさしく実戦総合格闘技を創始した。早い話が何でもありの実戦を鎧のような独自の防具を装着して行う激しい格闘技です。裏ではあまりにも強く喧嘩拳法とも噂されたとも聞いたことがあります。笑

この日本拳法は、その実戦性の高さから、警察の逮捕術の原型となったり、自衛隊徒手格闘術のベースになったことや、その逮捕術や徒手格闘術が完成するまでの当時は、日本拳法を実際に練習してたほど、その実力は知る人ぞ知る超実戦性の格闘技・武道なのである。

ゆえに、日本拳法の実戦勘は抜きん出ており、拳法出身者のプロスポーツ選手は多い。

日本人で初めてムエタイチャンピオンを破ったキックボクシングチャンピオンでK-1の主任レフェリーなども務めた猪狩元秀氏や、ボクシング世界チャンピオンで当時の日本防衛記録をつくった渡辺二郎氏、私も全日本選手権大会で戦ったことのある(もちろんその時は俺が勝った笑)シュートボクシング日本チャンピオンのハードパンチャー梅野孝明氏、K-1日本チャンピオンの自演乙こと中島雄一郎選手など、たくさんの選手を輩出してきた。

 

私は五才からその日本拳法を学び始めるのだが、まだ少年の部などもない時代、当初は日本拳法の総本山である洪游會本部道場に入門し、スター選手が多い中(日本拳法を澤山宗家とともに創始した中野満先生が創設された道場で、世界チャンピオンの中島さんや美技の山根さん、怪力の筒井さんなど名選手が多数在籍)、伝説の王者になった岡田氏はじめ、チャンピオンメーカーといわれた名師範・奥瀬先生について基本をミッチリと学んだ。

大人しかいなかった時代は、泣きながらも泣くときはトイレでしかダメ的な空氣の中で強く鍛えられましたが、当時子どもが道場に通うのは珍しくもあったので、かわいがって貰ったのも覚えています。

特に日拳特有の直突ワンツーは何万回突いたかわからないくらい反復練習したのを今でも覚えている。おかげさまで現役時代はワンツーは、正確かつ全日本の中でもかなり早い方だったと自負している。

後、笑えるのは先ほど書いた、幼い頃よりブルース・リーのマネを何度もしてたのが功を奏してか回し蹴りが本当に上手く、キレイだった。これは岡田師匠にも褒められたこと記憶してます。

それは自分のオハコの技になるほどに育ったのですが、それはまた次回にしましょう。

 

次回はその後、中高生の頃を書こうかなと思います。暇な方は読んでみてくださいな笑。今日はこの辺で。

 

 

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坐禅瞑想 〜その三〜

既成概念と閃き。

 

前回に引き続き、脳と瞑想の関係について。

特にこの記事は、海外やビジネスマンを筆頭に学生や一般の人たちにまで役立っている内容だと思います。

 

私自身、以前に六本木ヒルズにあるアカデミーライブラリーにて朝活をテーマに「モーニング・リフレッシュ〜朝瞑想〜」を出社時間前の7時〜8時で朝活セミナーを開催してました。

参加者は毎回20名ほど入る部屋でおこなわれ、一般ビジネスマン・OLから大学教授や弁護士さんなど様々な職種の方々が通ってられました。好評で毎季節3タームくらい開催したかと思います。

 

それだけ注目を集めだしていた瞑想。

瞑想は自分の今までの経験・常識から出来上がった既成概念を打破するには非常に有用なメソッドです。確かに経験、学者を基に自身で創り上げたデータは大事なものですが、その既成概念に囚われすぎると、また新しい純粋な発想を自分で無意識に既成概念の枠にはめ込み、可能性を自ら潰してしまうことも多々ありえます。

 

瞑想をすることで、脳内の整理、そして既成概念に囚われない自由な発想をドンドン出す。

それは瞑想が発想や閃きなどに関連する大脳辺縁系・海馬に刺激を与えることが立証されてることからもわかります。

 

単純に朝一に頭をリセット、リフレッシュして会社に出社するだけでも仕事の能率は上がります。

実際に六本木ヒルズで開催してた朝瞑想・モーニングリフレッシュは、体験者からの意見も大好評でした。

 

先ほどの話をもう少し詳しく書くと、

既成概念を司る大脳新皮質。PCでいうデータベースのような箇所で、今までの経験・学習により蓄積されたデータが詰まってます。

一方、閃きや直感を司る大脳辺縁系。皆さんもよく知る海馬などがある本能的な分野です。

坐禅瞑想で刺激するのは、その新皮質ではなく辺縁系を直接的に刺激するので、いわゆる頭で閃いた案を、データベースからどうせ実現しないと思って、その閃きをダメにしてしまう回路を打破していくのが瞑想でもあります。かなり簡易に話してますので、ショウモナイ揚げ足とりは放っておきますが、瞑想を継続していくことで、その発想を常識で潰すのではなく自由に発信していける脳の状態を創り上げていくのです。

 

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 写真は六本木ヒルズで開催されてたモーニングリフレッシュ・朝瞑想。

 

運動と免疫 〜その二〜

運動と免疫についての話を以前に書きましたが、ではどう大事なのかを書いていきたいと思います。

まずは温度について。

 

運動をすることで体温が上がります。

これは運動することで筋肉によって発熱するからです。この体温が上がることが、免疫活動に直接関係します。

 

免疫機能は、深部体温が37.2度あたりで活発に働きます。ちなみに深部体温とはカラダ内部の温度のことで内臓などの体温です。皮膚体温、つまり体温計などで測る体温だと36.5度くらいです。

これくらいの深部体温がないと、体内酵素や新陳代謝も活性しません。

いわゆるガン細胞は約39度以上の温度で死滅します。ということは低体温、つまり36度以下の体温だと、免疫活動が低下し、外部からのウィルスなどの進入をゆるして繁殖させてしまい、病氣の元となっていきます。

逆にいうと、常に36〜37度くらいの体温を保てれば病氣しらずのカラダになれるともいえます。

 

では、この体温を保つにはどうすればいいか。

カラダに負担のない運動を継続すること。

そして、エネルギーを産出するミトコンドリアの多い筋肉を増やすこと。

 

体温を上げることは、免疫を高めることに直結するのです。

 

次回は、オススメの運動方法を挙げてみたいと思います。

今日はこの辺で。自分でキチンと調べてみてくださいね。また。

 

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坐禅瞑想 〜その二〜

坐禅瞑想では、よく脳科学からの研究も多くみられます。

私自身、あまり脳科学の分野から坐禅瞑想を語るのは本意ではないですが、一般的に坐禅瞑想を広めるにあたり、エビデンスがある上での説明が一番伝わりやすいのではと思って、よく利用はさせてもらってます。

 

簡単な分野から話すと、やはり脳波の話がポピュラーではないでしょうか。

脳から生じる電氣活動を電極で記録したものを脳波といい測定することができます。脳科学の茂木博士などでも有名とは思いますが、普段の基礎活動時であるストレス状態や緊張状態のβ波。リラックスした状態のα波。覚醒低代謝状態と云われるθ派。一般的にはこれらの脳波が解説されてるのではないでしょうか。

 

このそれぞれの脳波の状態時にいろいろな現象が見られ、ココロとカラダに有用な効果が発見されています。

 

まず通常時のβ波から、坐禅瞑想を実践することで、一番に得られやすいのがα波の状態。これはリラックス状態であるのは先ほど説明しましたが、このリラックス状態になることで、自律神経の副交感神経を優位にすることができます。そのことで、リンパ球数が増え、自己免疫活動が盛んになります。もちろんストレス解消にも繋がってます。

これは予防医学ともなる、自身でできる健康習慣ですね。

 

ただ、瞑想では氣をつけなくてはならないこともあります。いわゆる、やり方が間違ったりやり過ぎたりすることから禅病といわれる症状を起こすこともあるのです。

これは、当道場ではやり方、時間などを正確に指導します。いいものだからと、何時間も行なったり、自分で勝手にアレンジして行なってみたりすると非常に危険なこと、つまり禅病になりうることもあります。氣が上に上がった緊張状態が続いたり、夢遊病のような症状になったりと様々です。

なので、正しく行なってもらうためにも、一度は正しく学んでそれを実践継続することが大事ですね。

 

ということで、当道場では毎月朝と夜に月一で坐禅瞑想会を公開開催しています。是非、一度正しく学びに体験に来られませんか。

詳しくはinfo@miyukikan.comへ!

 

 

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爪もみ 免疫療法 〜続編〜

前回の爪もみ免疫療法の”続編”です。

 

前回に紹介しましたが、一般的には副交感神経を優位にして免疫活動を高める健康法として1日2〜3回程度を目安に行って貰えればいいとされています。あまり回数を行い過ぎるのは控えてください。交感神経が優位になることも健康では大事なことなので。その自律神経の正常なバランスが重要なのです。

さらに現在何らかの症状を持ってる方は、各指のその症状に対応する指がありますので、そこを20秒ほど刺激するといいとされます。

親指は呼吸器系(肺など)、人差し指は消化器系(胃腸など)、中指は耳、小指は循環器系(心臓や腎臓など)に対応します。特に下半身側の不調を整えたい場合は足の指で行うのもいいとされます。

個人差はありますが、数日から1ヶ月ほどより効果が見られだします。俗にいう好転反応的な症状が見られる場合もありますが、これは病氣がよくなる前の生理反応ですので、心配せずに逆にカラダが反応していると思って続けてみてください。

副交感神経が優位になることで、リンパ球が増え、またいい睡眠をとることでリンパ球が活性化するので体内でできた異常細胞を撃沈してくれます。カラダの仕組みってスゴイ力を持ってるんです。自然治癒力ですね。

 

上記のことからも、坐禅瞑想は副交感神経を優位にすることでも非常に有用なメソッドとなるので、当道場では合わせてお勧めします。

 

ここでは健康のための情報をいろいろ書いていますが、敢えて詳しく書きません。それは自分自身で調べてほしいからです。だれでもない自分のカラダの健康のことです。何でも他人や医者、モノなどに依存するのではなく、自分の責任を持って自身で調べて、自ら選択・実践していくことが、健康だけでなく、生きるうえで一番大事なことです。ここ重要ですよ!これができない人が多く、不調を訴え、何かのせいにしたり、依存して根本原因がわからず治ることもできずにいるのです。何が悪いかをまず自分がしっかり見つめ直して、受け入れ前に進まないかぎり"治る"ということは難しい。全ては自分の中に答えがあるのです。なぜカラダがその症状を出してるのか、しっかりと自分のカラダに聴いてみるべきです。

 

ということで、ここではキッカケになる話を中心に書きますので、後はご自身で調べて実践してみてくださいね。

 

今日はこの辺で。

 

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八月八日

本日8/8は、私が古神道の大本を勉強させていただいて33年になる日です。

 

思えば、最初は何もわからない若造に、師である難波先生は根氣よく、見捨てることなく、時に厳しく、ときに優しく諭してくださいました。今でも忘れられないのは、難波先生に付いて古神道の聖地である亀岡の天恩郷で神事を行っているときの出来事。簡単に話すと、ある宗教団体の役員が、難波先生と聖地にて行ってる神事を理不尽な文句をつけて邪魔をしてきたのです。若かりし私はその役員たちに理路整然と向かっていき口論に。そんな時でも難波先生はサッと身支度され次の参拝に向かわれ、私はその場に置いていかれました。急いで後を追ったのですが、何食わぬお顔で、次の神事の準備をされてます。その時は私もそのままお手伝いいたしましたが、理はこちらにあるのになぜ⁈との氣持ちがありながらも帰路で難波先生にあのときの口論になってしまったことをお詫び申し上げると、「フォッフォッフオ」と笑われ、言うてもわからん人は相手にせんこと。怒った方が損。放っておきなされ。と仰り、その優しい笑い顔になんとも言えない柔らかい雰囲氣が漂っていて、私は若氣の至りで怒りを露わにしたことを反省し、自分のデコをパチリと叩きながら、「まだまだ未熟ですいませんでした。」とお詫び申し上げ、その滑稽な仕草に笑いが起こったのを今でも鮮明に覚えてます。言向け和すごとくに見事先生に癒されてしまいました。

 

そんなエピソードもありましたが、本当に厳しい修行をさせていただきました。おかげをもちまして宗教ではなく、天地真理の教えを勉強でき、さらに頑固な私に武道の真髄をも悟らせていただきました。今は感謝の言葉しかありません。また本当に支えてくれた家族、同士、友人に感謝です。

 

医食農武同根。全ての源は大宇宙、大自然の力、生成化育の力、つまり神である。

氣の源もまたそうであり、超能力やマヤカシなんかではなく、天から賜った人が持つ根源的な力である。古の日本にはその教え、伝えがあり活かしていた史実が在る。

この真理を、名前をいただいた明光武道を通して、また深雪會グループでのいろいろな形でお伝えしていくのが私の務めと思ってます。

あらためて腹帯を締め直した日でした。

 

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