神田真澄の氣ままな話 in 明光武道 深雪館

明光武道 深雪館 道場主のブログ

鎮坐瞑想2 〜瞑想による高血圧の改善効果〜

瞑想によるカラダへの好結果をエビデンスからお話するシリーズ。

今回は高血圧の改善について。

まずは以下抜粋から。

 

血圧低下に関しては、アメリカ心臓病学会(AHA)からその効果を認める声明が公表されています。

アメリカ心臓病学会のサイエンティフィック・ステートメント(AHA 2013)では、多くのエビデンス超越瞑想(TM)は血圧低下に効果があると述べてられております。しかしながら、TMが他の瞑想法に比べて優れているかは不確かであり、そのメカニズムも未だ不明であることから、学会として具体的な瞑想方法を推奨するまでには至らないと慎重な姿勢もみせています。

参考文献 Beyond medications and diet: alternative approaches to lowering blood pressure: a scientific statement from the american heart association.
Review article
Brook RD, et al. Hypertension. 2013.
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瞑想を習慣化することで、カラダは健康改善の方向へ向かうことは、このように医科学的実験結果・エビデンスからも明らかにされてます。

 

高血圧についても、瞑想を実践することで副交感神経が優位になり、血圧を正常に保ちます。

それを習慣化することで、降圧剤なんか飲まなくても高血圧症は克服できる可能性が高いです。

もちろん、瞑想だけでなく、食事も重要な要素であり、それを複合的に実践することで身体を健康に保つことは可能です。

自分に合った方法を自分のカラダだから責任を持って行う。それが肝要なことです。

当道場でも、高血圧症の人が薬をやめて正常に健康になられた方はたくさんいます。

そもそも血圧って大事ですし、いわゆる健康診断の基準が無茶苦茶なんですよね。

あまり低い設定だと血流をよく循環できないだろうから、病の元です。まぁ、彼らはそれが目的ですし、世界でも健康診断なんかする国って日本とかだけですからね。彼らは企業と結託して義務付けてるあたりなんか、医療利権の思うツボですね。

自分で自分のカラダを守りましょう!

 

今日はこの辺で。

 

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写真は氣の解放という、練習最後に行うリラックス法。心地いいですよ〜

 

日本拳法回顧録4 〜全国高校日本拳法個人選手権大会前編〜

意外に人気の日本拳法話。

好評にお応えして、青春編も終わりに近づいてますが書きたいと思います。

 

17才の春に、やっと壁を乗り越えて二段を取得した私は、当時の規定で次の昇段試合は出れなかったので、なんといっても受験生でもあり勉学に勤しみます。

まぁ、頭の中は拳法のことと、好きな女の子のことが殆どを占めて、勉強のことなんか数パーセントしかしかなかったんですがね笑。

 

その頃から将来の夢が二つありました。

一つはこのまま武道で生きて行きたい、例えば植芝盛平翁みたいにと憧れを持ちます。

でも現実的にはもう一つの夢であった医学への道を志します。まぁ、いろいろな理由が絡んでの夢ですので、やはりどこかに綻びがあるのも事実だったなぁと今になると思います。

 

私の家は元々東洋医学の考えが主流で、医者に行かなかった背景があります。予防注射も小学二年生から一回も受けてません。でもインフルエンザや日本脳炎などにも掛かった記憶などなありませんね。そもそも母をはじめ家族がその当時から現代・西洋医学には否定的な考えを持ってましたし、医療利権の裏事実も知ってたので基本的に食、漢方、運動等で病気にならない!という家庭環境でした。

 

そんな中で、医者になりたいっていうのは読者の皆さんからしたら矛盾ですよね笑。だから、医者になりたいのではなく、医師免許を取って東洋医学的な医療活動を自由にしたかったのが本当のところです。例えば甲田善紀医師のような西洋医学の医師なのに断食と食養で治療にあたるような。さらにその一環として食の重要性から口腔学にも興味を持ち、最終的に歯学部志望となっていった経緯がありました。まぁ、今となっては東洋医学代替療法を学んで結局のところ代替療法家として東洋・伝統医学活動してますし、また武道家としても、と、ともに活動してますから武医同根の根幹として、ある意味今ではdoubleで夢が叶ったとも言えますね笑。

 

医・歯学部受験、そして準備から入学して卒業まで、さらには卒業してからも莫大なお金がかかります。決して裕福ではない母子家庭の我が家では、非常に厳しい現状でしたし、個人的にも大学まで生涯公立だった私にはバイト生活などが必須となります。いろいろバイトしたな〜笑。

一番美味しいバイトはやっぱり家庭教師や塾講師やったかな〜。でも思い出すだけでも本屋や花博のスタッフも楽しかったし、ビアガーデンでは終了後にたらふく飲めたし、最初の新聞配達や流通センターの荷物運びなんかもキツかったけど思い出すな〜笑。そうそう最後にやったモデル事務所での仕事も面白かったし笑。

って、なんか拳法とかけ離れた話になってしまった笑。どうしても、買いてるといろいろ思い出してくるのでね。

この話はまたすべき時にでも。

 

ということで話戻して、記憶が定かでないのですが二段になって出場したのは全日本社会人選手権大会の個人戦の二段の部と、高校生最後のリベンジでもある全国高校選手権大会です。

三年生の私は、今までの優勝実績から高校クラブ所属ではなくとも優勝候補の一角として数えられ、シード出場で試合を迎えます。

 

やはり高校生だったので、全国大会優勝は目にチラつきますし、クラブでなくとも終業式で全校生徒の前で表彰してもらえる可能性も高かったのとで、断然全国大会に照準を合わせます。

当時の好きな女の子を試合に呼ぼうか〜なんてナメタ考えも持ちながら笑。

ただ、全国大会の日程は、母校の文化祭の日でもあったので、試合に呼ぶのは諦めましたけどね笑。北野高校は大阪の超進学校だったので、(なんか今聴くと、全国で3番目の偏差値76❗️らしい)学生行事なんかよりも受験を主眼に置くために文化祭をサッサと変な季節の6月に終えてしまいます。ツマンない高校ですよ。まぁ、今思うとそれでもそれなりに楽しんでましたけど笑。

 

さて、全国大会を前に練習に精を出していた私は、順調に仕上げていき、優勝も目に入ってきたましたし、何より心身充実して自信に漲ってました。そんな流れの時、試合一週間前のスパーリング・自由組手・乱稽古で、精を出し過ぎて大きい怪我をしてしまいます。大事な利き腕である右腕の靭帯を痛め、実際には一部損傷してしまい、握ることがやっとで、パンチなんて出せる状態ではなくなってしまったのです。

この時は今でも覚えてますが、目の前が真っ暗になって途方に暮れた記憶が強烈に残ってます。

どないすんねん!って。

 

今日はこの辺で。

 

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スパーリングの様子。

空手なら自由組手とも、日本拳法では乱稽古とも中国武術では散打ともいいますね。

うちでは防具・プロテクターを個々でしっかり付けて行うので、安全かつ実戦性の高い練習ができるのが、日本拳法はじめ当サンダクラブエムズの練習体系です。ルールの類似したシュートボクシングK-1にも参戦しています。

 

立つことの重要性2 〜ゆったり運動と脳の関係〜

前回の立つことの重要性の続きです。

 

太ももの運動と脳科学について。

 

以下、筑波大 征矢教授の研究から一部抜粋。

●脳細胞も筋肉と同じ。鍛えれば増える!

人間の脳細胞は生まれた時がピークで、生涯を通じて減っていく。そう習った人は少なくないだろう。だが、1990年代以降、脳に高い可塑性がある、つまり良い環境であれば脳が発達することが解明されてきた。

「人間の場合、認知機能を司る海馬は、生涯にわたり再生することができます。筋肉が運動によって太くなるように、海馬の脳神経も運動により発達し、脳の神経そのものが増えるのです」しかも、海馬を刺激するためには、軽い運動でも十分であることが、筑波大学大学院人間総合科学研究科・征矢英昭教授の研究によって明らかになった。「心拍数でいうと1分間90~100ぐらいの運動でも効果があります。ランニングよりスローペース、速く歩く程度の速さのジョギングを1日10分で構いません。2週間続ければ脳神経が増え、6週間で認知機能自体が向上することがわかりました」

神経細胞は1000億個あると言われているが、1つの神経は1000個の神経とつながっている。その媒介となるのが脳内ホルモン(神経伝達物質)だ。運動によって、脳が骨や筋肉を発達するためのホルモンを取り込み、機能がアップするという。

 

上の記事は、私の講演でもよく話す内容です。

このエビデンスから関連づけて、太ももを使った、心拍数がそんなに上がらない、カラダに負担の少ない運動の持続から、脳を刺激するのに

最適な運動法の一つが、立つ運動法です。

 

少しだけ深く膝を曲げた状態で、上半身をリラックスさせた姿勢をキープしながら、立ち続ける運動瞑想法です。深雪館道場では武禅・站椿ともいいます。

心拍数がそれほど上がらずとも、血流量は相当な運動でのそれとほぼ同量なのです。第二の心臓である下半身を刺激することで心臓に負担なく運動を可能にする、また同時に瞑想を行う画期的な運動法です。

最初は少々キツく感じる時もありますが、慣れてくると非常に爽快な運動となります。

是非、体験してみてください。

拙著「立つだけ!医者いらずの太もも力」にも初心者用にハウトゥーを載せてますし、道場グループのチーゴンフィットネススタジオや道場の体験会などで、できますよ。

 

今日はこの辺で。

 

 

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写真は形の練習。

ただ、少し膝を曲げ上半身はリラックスさせた姿勢で、イメージ・意念想念を持って運動をゆっくり行うので、運動量は相当なものとなります。しかもカラダに負担は少ない理想的な運動です。

鎮坐瞑想 〜瞑想とがんへの効果について〜

瞑想の効果をエビデンスの観点から書きたいので、一部記事を抜粋しながら説明していこうと思います。

 

 瞑想は、がん患者の緩和療法としてガイドライン上で推奨されています。ガイドラインとは、蓄積された医学的知識を集約・評価して、一般の医師が日ごろの診療に適用できるよう学会が発行する「手引き」のことです。ですので、もっとも信頼性の高い情報源であるといっても過言ではないでしょう。

瞑想は次の2つのガイドラインで推奨されております。

乳がん統合医療ガイドライン(2014)
米国胸部専門医学会ガイドライン(2013)
それぞれ内容は次のようになります。

乳がん統合医療ガイドライン(2014)では、不安や気分障害の軽減に対して科学的な根拠があるとして瞑想・ヨガ・イメージ療法を強く推奨しております。同様に、鬱や不安、ストレスの軽減や生活の質(QOL)の向上に対しても科学的根拠があるとしてストレス管理、ヨガ、マッサージ、音楽療法、瞑想を推奨しています。

また、米国胸部専門医学会ガイドライン(ACCP 2013)は不安、気分障害、慢性疼痛の軽減および生活の質の向上に効果があるとして瞑想を推奨しています。

以上抜粋

参考文献Greenlee et al., “Clinical practice guidelines on the use of integrative therapies as supportive care in patients treated for breast cancer.” J Natl Cancer Inst Monogr 2014;50:346–358

 

瞑想は上記のように、医学的観点からも非常に多く研究されてます。

当 明光武道 深雪會グループの食制体型研究所で行う断食・健康合宿も瞑想は必須項目としています。

心身一如という東洋医学ではよく耳にする言葉ですが、これに直結することでもあります。

今の病気は本当に病気なのか。

それは病気と専門家や医師といわれる者に決めつけられただけで、本来はカラダの声、症状として出ているものであり、その原因は何なのか。

それを探るのが名医といわれるものであり、今の痛みや不調をその場しのぎで治すのではなく止める、それも薬という毒物を使って泥沼の世界に導くのが現代医学や皆さんの一般的に考えている病気だと思います。漢方でさえ、カラダに優しいと考えがちですが、しっかりと薬で副作用もありますからね。

結局治るのは、自分が持つ免疫の力なんです。

その免疫を高めることの大きな一つに瞑想があります。

まずは正しく、始めてみませんか。

 

今日はこの辺で。

 

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今回から題目を一部変更しましたが、写真で行なってるのが坐禅ではなく、鎮坐という深雪館で指導する瞑想です。日本古来から伝わる古神道、そして武道として融合・再興させた瞑想法です。臍下丹田を直接練り、大自然・大宇宙と繋がる大事な鍛錬法です。

宿便の話 〜その八・唾液に含まれるパロチンについて〜

前回のパロチンの話から。

 

食の話から食べ方についてお話ししたかと思います。その時に大事なのがゆっくり食べること、よく噛むというよりは唾液と食べ物をよく混ぜ合わせることが重要だとお話しました。

 

その重要な一つの要因に、噛むことで刺激される耳下腺に重要な消化酵素と、そしてホルモンが分泌されるからでしたね。

それが成長ホルモンの一つであるパロチンです。皆さん注目の若返りホルモンの一つです。

パロチンは胃収縮促進ホルモンとしても知られてます。ゆっくり唾液と混ぜて食べることで、前回のブログに載せた消化酵素の一つロダンカリが胃の中で食べ物を膨張させるのと同時に、パロチンにより胃が収縮運動を開始するのとで、いわゆる満腹感を感じれることから、過食を防ぐことに繋がります。過ぎたるは及ばざるが如し。これだけで少食に繋がり、病気しらずの健康法の一つともなります。過食は正しく病の元ですからね。

 

さらに重要なのは、血液によってパロチンが脳に到達すると、身体の各臓器セクションへ必要なホルモンの分泌を促す、調整する働きがあるといわれているのです。

 

幼き頃から耳にタコができるほど言われた、よく噛んで食べなさいというおばあちゃんの知恵はあながち都市伝説や間違いではなかったのです。

このゆっくり食べることだけでも実践すると、健康活動を実践することになりますよ。

まずはやってみて!

 

今日はこの辺で。

 

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写真から〜

顎下腺や舌下腺は基本的には殺菌作用が主な役割。話したり、口を開けた際に侵入する細菌・ウィルスをやっつけます。耳下腺のみが消化に関する酵素・ホルモンを分泌するのです。ただ、話ししながら食べることが多くなると舌下腺・顎下腺が優先されて耳下腺の分泌か抑制されてしまうことも。だから、昔は黙って食べる修行もあったのでしょうね。

でも、楽しく食事することも大事です。

そこは、何かに囚われず、あなた自身でベストな食べ方を見出してください。あくまでも参考に役立てることが大事ですよ。

坐禅瞑想 〜その六・瞑想の効果をエビデンスから〜

たまにはこんなブログもいいでしょう。

今回は瞑想と脳科学についての実験からのお話。以下、一部抜粋。

瞑想が不安や強迫観念などにポシティブな影響をもたらすと云われているが、それがどのように脳に作用し、不安感などを開放するのか科学的裏付けがなかった。しかし今回、瞑想が“前帯状皮質”や“腹内側前頭葉前部皮質”の活性化を促し、不安感を減少させるのではないか、という研究結果がSocial Cognitive and Affective Neuroscienceに掲載された。

この実験は、瞑想の経験や不安障害のない(けれど通常の不安を抱えた)被験者15人を対象に瞑想を4回にわたって実践、その効力を動脈のスピン標識の磁気共鳴映像法により可視化するというもの。被験者たちはその瞑想法を学ぶ前後に脳の活動状態を分析され、不安の度合いをレポートした。

結果は驚くべきものだ。瞑想を数分間行うだけで、被験者の不安を約39%も取り除くことが出来た。さらにそれに基づく脳スキャンでは、思考と感情を司る“前帯状皮質”と、不安を司る“腹内側前頭葉前部皮質”が、より活発な活動をしていることが明らかになった。

現在のありのままの思いや感情を受け入れる事が、日頃感じる不安感のコントロールにつながるのでは、との事だ。

以上が記事として公開されています。

 

瞑想は一言では説明できないほどの深い意義を持ちます。

上の例はあくまでも一つのエビデンスであって、脳科学では測りきれない事象もたくさんあるのが事実です。

だから、うちの道場では結果を追わせません。

各々のバックグラウンドを持つ人たちにはそれぞれの歴史、プロセスがあり、その人だけのキズや分かりうることがある中で、共通の効果を期待するのはナンセンスです。

自分の、自分自身の瞑想をして自分と向き合うのです。その時に、あなたにしかわからない問題があり、それを何の柵もなく見つめ直すのです。それが本当の答に繋がります。

まずは、ただ座るのです。そして継続は力なりは本当に名言と実感します。

 

今日はこの辺で。

 

 

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写真はハワイのカイルアビーチで瞑想中。

大自然とつながる歓び。惟神(天のなすがまま)です。

 

夏の氣の体験! 明光武道体験会の開催

お知らせ
夏の恒例!少人数制で開催する人氣講習会です。
実際に氣について体験してもらい、氣とは自分の生活や健康にとって、どういうものなのかを知ってもらうキッカケとなる講習会です。
明光武道は、日本古来の神道文化と東洋武術の大成した意拳を基に、日本の古に存在した大自然と人とを結ぶ氣の武道、そして氣の文化の復興・再生として、発展させ伝えている最も古くて最も新しい日本の氣の武道です。
誰でもどこでもできる武道式の瞑想や運動法、そして日本伝統食と皇漢医学から生まれた食制体型理論や断食について、各概論を通して自分自身で氣を高めていくことで健康、強健な心身を習得していく方法を学びます。

体験会内容
・明光武道とは
・正想/正食/正体の概論
・武禅、坐禅、臥禅の実践
・氣の交流体験

氣の体験会は、一人一人のお顔を確認しながら進めたいのもあり、毎回少人数制で開催しています。この夏は6月、7月、8月と開催予定!
まず初夏の6月から開催することになりました。

以下詳細です。HPの事務局コピペで失礼します。
ご希望の方は事務局まで。先着順です。
◎氣の体験会
日時:6月16日(土)14:30〜は満員御礼。
7月16日(月祝)13:30〜残席僅か。
8月12日(日) 午前ターム準備中。要問い合わせ
場所:銀座
服装:締め付けない楽な服装(自由)
注意:少人数予約制になっておりますのでキャンセルはご遠慮頂けますようお願い致します。
春に参加できなかった方、夏を前にどうですか。
詳細は事務局info@miyukikan.comまでご連絡下さい。

 

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