以前掲載された運動についての新聞記事です。
一部改訂して載せますね。
今回のテーマは「運動」について、
”免疫との関係”をお話したいと思います。
1回目の”氣について考える”の
メールマガジンでは
「氣」をメインテーマに、武道や、
古の日本の観点から、少しだけ瞑想の
分野を絡めてお話をしました。
2回目はその「瞑想」をメインテーマに、
様々なエビデンスから瞑想の
メソッドとしての可能性を絡めながら、
本質である瞑想の核の部分をお話しました。
毎回限られた文字数なので、
なかなか各テーマについては、
全てを網羅し
お話しすることは到底難しく、
できうる範囲で分野別に順々に
回を追ってお話していければと思います。
では今回のテーマの「運動」について
お話ししていきましょう。
”運動と免疫の関係”について、
このメールマガジンの読者の皆さんなら
既に様々な情報を
ご存知の方も多いかと思います。
最近では”マイオカイン”という
筋肉から分泌されるホルモンについても
記憶に新しいですね。
ただ運動といっても、
一概に全ての運動が”健康にいい”
とは限りません。
勘違いな運動への認識から、
健康とは逆に
身体を害することにもなり得るので、
このメールマガジンでは、
あくまでも”健康”を主眼にした
”身体に負担のない”、
”誰もが習慣化できる”運動について
お話したいと思います。
そこで今回の記事では、大きく
2つのカテゴリーに分けてお話します。
1)運動と体温と免疫の関係 ~筋肉と体温~
2)汗をかくことで毒素を排出する ~ゆっくり運動のメカニズム~
それぞれについてお話しましょう。
1)運動と体温と免疫の関係 ~筋肉と体温~
まずはじめに、「免疫力」とは何か。
もうメルマガ読者の皆さんなら
ご存知とは思いますが、
毎回誰もが安易にわかるよう
書きたく思ってますので、
敢えて簡単に説明すると
「病気にならないように身体を守ったり、
たとえ病気になっても快復できる力」
のことを総じて”免疫力”と言います。
もう少し、詳しく書くと免疫力は、
元来アメーバのような細胞であり、
体内に侵入した異物や
ウィルスなどの侵入者を、
動き回って捕食処理していたのです。
その、動くため、
そして処理するためには、
エネルギーが必要で、
だから人間は
病気になった際に発熱するのは、
この免疫細胞が活発に働けるように
最適な状況をつくるためなのです。
このように免疫力を普段から、
働きやすく高めておくことによって、
あらゆる病気から自分を守り、
健康的な身体を維持することができるのです。
つまり免疫力が活動しやすいためには、
高い体温(温度)が必要であり、
これは恒温動物の
高度な仕組みを働かせて
健康を保つ大事な要因なのです。
では体温がどのくらいの高さがいいのか。
それは深部体温(体内・内臓温度)が
37度以上(最適37.2度)の時が
免疫力は一番活性化します。
いわゆる表皮体温(体温計など)で
言うと36~37(36.5)度が
理想とされてます。
赤ちゃんの体温が高い意味がわかりますね。
ちなみにがん細胞は
39度以上で死滅しますし、
逆に35度未満で増殖します。
つまり免疫は低い体温では働きが弱い
ということです。
体温が高いことで、
病気知らずの身体を持つことができ、
低い体温であると(34度以下)
あらゆる病気になりやすい危険に
晒されていると言えるでしょう。
そういう観点からも、
現在の子どもの低体温化は
問題視すべきことですし、
成人でも特に甘いもの好きなどの
食生活が乱れている現代人
(特に女性に多い)の慢性的な
低体温化は近年非常に多く見られます。
体温は1度下がると
30%免疫力がダウンすると言われ、
1度上がると500%(5倍)
アップするとも言われています。
(数値は諸説ありますので、平均値的に載せてます)
自ら見直したいですね。
それでは体温を高く保つためには
何が必要なのか。
それは”運動”による発熱、
つまり
”筋肉”が重要となってくるのです。
つまり、
免疫の働きを活発にするための
エネルギー生成と
体温を高く保つためには
筋肉が必要となるのです。
筋肉量が多ければ体温も高い状態に
保て、エネルギーをすぐに
産出することができます。
これが風邪など
病気になると発熱するのは、
免疫力をより活発に働かせるためなのです。
人には元々、基礎代謝といった
内臓や呼吸筋などから、
36度程度の体温は維持できます。
ですが、例えば仕事などストレスから
交感神経が異常緊張し、
血管が収縮することで血流量が落ち、
結果体温が低くなることで、
免疫が落ちることは多々みられます。
そういう状態を避けるためにも、
普段から運動で筋肉量を増やし、
発熱を増やすことで
体温を上げる状態を予備しておく
ことが重要なのです。
そうすることで、
少々のストレス等からくる
交感神経の異常緊張状態でも、
免疫力を落とさずに健康を維持
することが可能となるのです。
さてここで注意です。
運動がいいからと、
また体温が高いのならと勘違いして、
過度な運動し過ぎると、
これは逆に身体を害します。
一つは活性酸素の過剰発生です。
皆さんもご存知の通り
これは自らの身体を
老化させることになります。
もう一つが、
体温が高くなり過ぎる
(41度以上)ことです。
これは、エネルギーを作る
細胞小器官”ミトコンドリア”が
高温下では活動できなくなって、
呼吸酵素であるチトクロームという
物質を細胞質へ放出してしまい、
その細胞を死滅させてしまいます。
激しい運動、
例えば皆さんが運動と言えば
連想しやすいマラソンなどで、
急に倒れる現象は
これが原因の一つです。
最初にいった、
身体に負担がかかる運動は、
帰って免疫力を下げます。
先ほどの交感神経を異常緊張させる
ことにも繋がりますし、
活性酸素などの話からも
わかっていただけるでしょう。
私もアスリート(格闘家)時代は、
健康というよりは訓練の意味で、
激しい運動を習慣として
行ってきましたが、
この記事で書いている
健康をテーマとして行う運動に
ついては異なるものです。
ここでは身体に負担のない、
そして効率の良い運動を提唱します。
したがって、
マラソンやジムマシーンなどを使用して、
安易にあまり意味のない筋肉量を増やしたり、
自分を追い込む過度な運動などは推奨しません。
後で説明しますが、
激しい運動で作る筋肉は、
免疫に非常に関係の深い
大事なミトコンドリアが多く存在する
筋肉ではないのです。
皆さんの周辺で、
ジム通いの人やムッキムキマッチョな方が、
意外にすぐ風邪をひいたり、
身体が弱かったり、
シワだらけで老けてたりしませんか。
一時のマスコミなどに流されて、
今だけの美を求めたり
実は身体に無理ある運動をするのは、
考え直すべき運動かと思います。
そこで、
どのような運動法がいいのか。
ということで
次の項目に移っていきたいと思います。
次に続く。
そして実際にやってみたい方は道場に来られるか、下の講演会に来られては!
○2020年12月5日(土)
NPO法人薬害研究センター主催ミニ勉強会
明光武道深雪館 神田真澄先生の
健康になるための「氣」と「運動」のお話
毎回大好評頂いております
明光武道 深雪館主宰神田真澄先生の
メソッドをお伝えしているセミナー。
毎回、「氣」「運動」「正食」について
それぞれ貴重なお話をお聞きしていますが、
今回は、コロナ禍で
運動不足になった方も多いと思いますので、
「氣」と「運動」両方について
お話いただきます。
氣とは何でしょう?
明光武道では・・・
「氣とは、万物の根源であり、また人が与えられ持った根源的な力・生命エネルギーである。氣の源は、大宇宙であり、この地球の大自然である。そしてその生成化育の力こそが氣の源である」・・・と考えます。
氣の武道・明光武道は、
その大自然の氣を取り次ぐ、
人と大自然をつなぐ、
医食農武同根の武道です。
また、
健康といえばまず頭に浮かぶのが
「食」ですが、
同じく重要な要素が
「運動」であることは
まだまだ周知されておらず、
わかってはいても
中々習慣化できないのが現状です。
そこで神田先生が提唱されているのが、
カラダに負担なく、
でも効果が高いゆっくりとした運動・・・
“第2の心臓”と云われる‘太もも’、
下半身中心で行う「太もも運動」です。
‘太もも’を使うことによって、
心臓に負担なく
カラダ中に血液を循環させることができる
超健康運動法です。
今回はなんとその2つのメソッドを
ダイジェストで教えていただきます。
健康になりたい。
健康でありたい方は
ぜひ学びに来てください!
このセミナーは
「氣」「運動」について教えていただく、
実践体験型のセミナーです。
この機会に多くの方のご参加を
お待ちしております。
講師:神田真澄先生
(明光武道 深雪館主宰 食制体型研究所 主幹
Qigong Fitness Studio 総師範 Sanda Club Mz 代表師範)
日時:12月5日(土)
14:00〜16:00の予定
場所:NPO法人薬害研究センター
東京都台東区台東4-17-1偕楽ビル301
03-6806-0879
参加費:2,000円
定員:40名
申込み:NPO法人薬害研究センターまで
ホームページよりお申込みください!
https://yakugaikenkyu.com/event.html