神田真澄の氣ままな話 in 明光武道 深雪館

明光武道 深雪館 道場主のブログ

運動と免疫 〜武道式(チーゴン)スクワットのススメ〜

自粛生活もようやく明けようとしてますが、実際は太ってしまってたりと運動不足を痛感してるのではないでしょうか。

その鈍り切ったカラダに、ゆっくりと運動を始めましょうか!

以前に発信された新聞記事の一部を抜粋して掲載します。畳一畳あればできますので、焦らずゆっくりと実践してみてください。継続は力なりですよ。

 

 

以下掲載記事

 

これに適した運動法が、
今回紹介する
武道式のゆっくり筋運動です。

重いものも持たずに、
自分の体重(自重)だけで、
ゆっくりと筋トレを行うので、
身体に負担なく
(重い物など持つなど無理することで身体を痛めない)、
しかも上記のミトコンドリアの多い
赤筋、ピンク筋を中心に
鍛えることができる
効率の高い運動法なのです。
だから、老若男女誰でもできる、
そして習慣化しやすい運動なのです。
 

この運動を、人の身体の中で
一番大きい筋肉群である下半身、
特に大腿筋「太もも」を鍛えることで
ミトコンドリアは圧倒的に増えます。

さらには、この大腿筋を使う運動は
脳に影響が大きい
(筑波大の征矢教授の研究から)ともされ、
しかも裸足で実践することにより、
末端の指等使用することで
脳を刺激することから
抹消の血流も促進する相乗効果もある
とされてます。

それでは、運動法と
そのメカニズムを話しましょう。


◎武道式(チーゴン)スクワット

…ちなみにチーゴンスクワットの名称は出版社の編集者が名前を付けた背景で、当道場では武道式スクワットと言ってます。まぁ名前なんかより中身!笑


(1)基本姿勢:足を肩幅くらいに開き、仙骨を立てる。手の甲を上にして脇にボール一個分ほどのスペースを空けて掌底を下にして、臍下丹田の高さに据える。

(2)足は全て地面につけたまま、踵重心でゆっくりと曲げていく。そのままま進めて、曲げ切らない箇所で

(3)足を地面につけたまま、爪先重心に移動させて、ゆっくりと今度は持ち上げる。持ち上げて、足が伸び切らない状態で

(4)また同じ位置(踵重心)に戻して、スクワットを繰り返す。
最初は15回ほどを目処に実践。慣れてきたら、回数を増やして50回を目標に行う。ほんの数分で畳一畳あればできる筋運動です。(拙著に写真掲載されてますので、興味ある方はご覧ください。セミナーや講習会では実践します。)


◎メカニズム
(1)上のように、スクワットを開始して、屈伸しても曲げ切らず、伸ばしても真っ直ぐ立たないことで、血流を抑制する状態を作り出します。

(2)それが継続状態となると、下半身(太もも)の筋肉群は、血液から酸素をもらえずに酸欠状態になり、筋肉が疲労状態となります。

(3)そのことで、筋肉から乳酸が放出されてそれが血液に溶け流れ、脳へ達します。

(4)脳は、その乳酸に反応して、下半身の筋肉が重労働のため疲労していると思い込み、それを援助するためにホルモンを分泌させます。

(5)そのホルモンが「成長ホルモン」です。このホルモンは
・筋肉のエサとなる中性脂肪を分解させます。(脂肪分解)
・筋肉群を増強させる。(ミトコンドリアの多い筋肉群を強化)
・細胞を再蘇生させる。(お肌がツルツルに!)
などの働きをします。この働きこそが、”若返りホルモン”とも言われる所以です。

(6)第二の心臓とも言われる大腿筋(太もも)を中心とした筋肉群を刺激し続けることで、心臓を援助する(つまりW心臓)ことになり全身に血流が十分に行き渡すことができます。
 

ここで、タイトルの
毒素を排出させることに繋がるのですが、
このホルモンの働きで、
分解された中性脂肪ですが、
そこには脂溶性の化学物質、
重金属(化学添加物等由来)などが
含まれており、
血液に脂肪と一緒に溶けて流れます。

つまり汗として、
この毒素を体外へ排出できるのです。
(推奨:この脂肪が血液に溶けてる間に、
有酸素運動的な行動をする、
例えば階段を登る、歩くなどの行動を
プラスすると、この脂肪は燃焼して
さらに毒素排出としていい効果が生まれます)

毒素排出では、
岩盤浴などがよく推奨されますが、
その状態を自身で作り出すことが
できるのが、この運動習慣なのです。

さらには、足裏には全身経絡
リフレクソロジー)があり、
それを刺激することにもなります。

この運動法のメリットは、
まだまだあります。

仙骨を立てた状態
(つまり骨盤を立てた状態)を
キープしたまま、
スクワット運動を行うことで、
腰回りの筋肉(体幹)を
同時に鍛えることができます。

巷では体幹運動等
ピラティスなど)の流行りを
よく耳にしますが、
西洋的に筋肉を部分的に
鍛えるのではなく、
全身の筋肉の繋がりを持たせて、
一つの身体として
行うことに意義があります。

つまり全身のバランスです。

部分的な筋力の強化は、
あくまでもリハビリ的な要素であり、
健康な身体を創る上では、
全身を繋げてバランスよく
筋肉を鍛えることが重要なのです。

追加談ですが、
現代では転倒事故が非常に多いと聞き、
しかも若年層にまで多いと聞きます。

日本は元来草履文化だったのが、
明治以降から靴文化に代わり、
足裏の筋肉が使われなくなった背景もあり、
この事故が増えたと考えられます。

その防止法として、
この運動メソッドは推奨です。


このように、一石数鳥にもなる
運動を実践することで、
ミトコンドリアの多い筋肉を増やして、
体温を高くし、免疫力を高めることで、
自ら病気知らずの身体を
創ることができるのです。


字数の関係上、
急いで簡略に書きましたが、
情報として知っているだけではなく、
大事なのは実践することです。

そして、さらに大事なのは習慣化、
つまり継続することです。

名言「継続は力なり」は、
古の叡智の言葉です。

知ったかぶってても、
実際に行わなければ何にもなりません。

やるかやらないか!です。

やれば必ず身体は応えてくれます。

 

今日はこの辺で。

 

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写真は明光武道では重要な練習。師範代と指導員との模範練習です。ようわからん?別にそれでいいんです。わかる人には非常に重要な修練ですから。