神田真澄の氣ままな話 in 明光武道 深雪館

明光武道 深雪館 道場主のブログ

節分のこと

二月三日は節分ですね。

節分は「鬼は外、福は内」と豆撒いて、恵方巻き食う間違いだらけのイベントではありません!

古の神道では、節分が新年とされます。

節分の日は大晦日、その明くる日から立春となります。

昨年は「福は内、オニも内〜」の節分のお話をしたかと思いますので、今日は人型のことを話しますね。


当道場グループでは、道場行事として
古から伝わる節分に行われる人型大祓(人型といわれる紙に、 自分の名前等を書き記して身代わりとして一年の無事の感謝、祈願をして大海へ流す神事)を道場行事として毎年施行しております。わかりやすく言うと、例えば鎌倉時代の流し雛のような行事です。雛が人の身代わりとなって難を流すことはご存知な方も多いのでは。

当道場でも人型を受付して、 古神道での産土神社の総本山である熊野新宮(綾の聖地)へ送って節分大祭である人型大祓の神事を実施しています。

現地では三日の夕方前より翌日の朝方まで丸半日かけて全国から集まった人型の一人一人の名前等を神前で宣り上げ、それを一枚ずつ壺に入れていき、最終的に全国の方々の人型でいっぱいになった壺を何百個と和知川から海へむけて、最後に壺を割って人型を流す行事です。

壺が割れて何千、何万もの人型が川に落ち流されていく姿は滝のようで、圧巻です。

これが本当の神事というものだなと感じます。

お賽銭投げつけて、パンパンと柏手打って手前の利の望みばかり祈ってサッサと帰るようなご利益信仰なんぞだから、悪徳宗教に騙されたり、間違った信仰を持つことになり、哀れな末路を迎えることとなるのです。普通に感謝と祈願の氣持ちがあれば、進むべき道は開かれるし、自ずとわかってくるものがあるでしょう。

 

ずっと洗脳的に語り継がれてきた悪い風習や呪詛は見直すべきですしね。恵方巻きなんぞは最たるものです。節分というと恵方巻き食べて〜みたいな発想は日本人として恥ずべきこと。実践するならよう調べなはれ!

 

話戻して、ちなみに節分はご近所の各神社でも行われている日本の伝統行事ですので、ご存知の方も多いと思います。

そして、その節分大祭の参拝者が一人一人その人型大祓いの神事間、 祝詞を奏上し続ける姿は圧巻です。善言美詞の言霊が何百人もの声で発せられるのは感動さえ覚えます。もちろん、 当道場の神床よりも同時に遥拝させて頂きます。


この節分大祭で一年の大難を小難に、 小難を無難に済ませていただけるよう、そして世界平和を皆で祈念しましょう。

 

今日はこの辺で。

 

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いづのめ(観音)の大御神のお写真。いづとみづ(縦と横)が合わさり完全無欠のいづのめ、みろくの大御神(大宇宙の主神)となり、御権限を発揮される。